保存刀剣 NBTHK Hozon Paper |
No.F00118 |
白鞘 上貝金着・下貝赤銅着二重ハバキ |
売 約 済 |
刃長 : 35.2cm (1尺1寸6分弱) 反り : 0.6cm (1分6厘) 元幅 : 2.7cm 先幅 : 2.0cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.45cm |
登録証 : 東京都教育委員会 昭和38年04月18日 |
国 : 出羽国 (秋田県・山形県) 時代 : 江戸時代後期 寛政十二年 1800年 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 平成20年03月19日 |
銘 : 奥羽山形住昌斎入道英寿 寛政庚申年十一月吉日 |
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形状 : 鍛 : 刃文 :
帽子 : 彫物 :
茎 : 鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常に、反りつき、中鋒となる。 小板目肌つみ、地沸細かによくつき、地景入り、美しい肌合いを呈す。 元に直ぐの焼出しをみせ、その上は互の目乱れ、足入り、濤欄刃ふうとなり、小沸よくつく。 直ぐに品よく小丸に返る。 表:やや大振りに、榊に扇、御簾を飾り付けた神事道具を肉彫し、裏に「天照皇大~」の神号を陰刻する。 生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目大筋違化粧つく、目釘孔三。表裏に草書銘にて銘、及び年紀を刻す。目釘孔にも何か意味があるのであろうか。 |
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説明 : 昌斎入道英寿は、水心子正秀の門人にて出羽庄内鶴岡にて活躍したと伝えられている。 作風は、水心子正秀の濤欄刃を見るようであり、出来も良く、加えて表裏に彫られた彫物は極めて珍しく類例の無いものである。 研磨されたばかりで保存状態も良く、ハバキは下貝赤銅着、上貝金着牡丹祐乗鑢の時代ハバキである。 後述に鞘書を記すが、この脇指には神宮拵ともいわれる拵が付いていたと誌されているが、残念ながら現在は白鞘のみである。ともあれ、極めて珍しい彫物に加えて水心子正秀に見紛う濤欄刃を焼いた可愛い小脇指である。 鞘書は、次のように記されている。但し、玉蘭花人については不明。 「奥州山形住昌斎入道英寿 寛政庚申年十一月吉 壱尺壱寸九分五厘有之 昭和己未年初霜月 玉蘭花人誌之」 「昌斎入道英寿ハ水心子正秀ノ門人デ時代ハ寛政頃ノ人ナリ。本刀ハ地刃精良ニシテ冴エ中心仕立等。正秀ノ上作ニ近似スルモノナリ。 本刀ノ拵ハ神宮拵ト称スベキモノデ昔カラ著名ナ浅野家ノ仏拵・三井家ノおばけ拵ト共ニ奇抜ニシテ且優秀ナルモノナリ。金具ハ堀江興成の縁頭モ名作デアルガ鉄物ノ鐔ト小刀ハ注文作ノ刀身ニ合セテ製作シタ昌斎入道英寿ノ作ニテ鐔ノ神鈴ノ造リハ他ニ類例ノ無イ珍品ノ良作也 玉蘭花人誌」 |
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備考 : 研磨済
指表:上部の平地に、ふくれが少しあり小傷になり、指裏:上部の鎬地にひっかいたような傷があります。 |