保存刀装具 NBTHK Hozon Paper |
No.F00070 |
桐箱 |
売 約 済 |
竪長さ : 8.2cm 横長さ : 7.9cm 耳の厚さ : 0.45cm |
画題 : 左右大透雷文繋象嵌図 |
国 : 肥後国 (熊本県) 時代 : 江戸時代後期 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 保存刀装具鑑定書 平成19年12月25日 |
銘 : (無銘) 中根平八郎 |
|
竪丸形、鉄地、左右大透、鋤下彫、銀彫込象嵌耳 |
|
説明 : 中根平八郎は、熊本藩細川家の藩士で知行四百石の大身であった。文化元年に生まれ、文久元年に隠居し、明治三年に没している。武士ながら、余暇において鐔を製作し、作風は鉄地に銀象嵌を施した左右大透しのものが多い。直接の師は作風や年代的にも神吉深信であろうといわれている。 大振りで、重ねやや厚めの堂々たる鐔である。平たい鉄地の左右を大きく透し、耳際と耳に銀象嵌で雷紋を表現している。通常、耳際の雷紋の銀象嵌は一重であるが、この鐔は幅のやや広い完璧な雷紋であり、細かく丁寧に仕上げられている。耳は一重の雷銀象嵌である。鉄味もよく深信に近い作風である。 |