保存刀剣 NBTHK Hozon Paper |
No. F00029 |
白鞘 金色絵一重ハバキ |
売 約 済 |
刃長 : 52.8cm (1尺7寸4分半) 反り : 0.8cm (2分) 元幅 : 2.9cm 先幅 : 2.0cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.5cm |
登録証 : 長野県教育委員会 平成05年06月26日 |
国 : 武蔵国 (東京都・埼玉県・神奈川-東部) 時代 : 江戸時代中期 万治頃 1558-1561年頃 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 平成18年03月29日 |
銘 : 但馬守法城寺橘貞国 |
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形状 :
鍛 : 刃文 :
帽子 : 茎 : 鎬造、庵棟、身幅・重ねともに頃合にて、元先の幅差ややつき、反り浅く、中鋒となった典型的な寛文新刀の脇指姿。 板目つみ杢を交じり、地沸よくつき、地景入る。 直刃を基調に小互の目連れて交じり、小足さかんに入り、匂深く、小沸厚くつき、細かに金筋・砂流しかかり、指表の物打ち辺に湯走り風交え、匂口明るい。 直ぐに小丸に返り、先掃きかける。 生ぶ、先入山、鑢目筋違いに化粧つく、目釘孔一。 |
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説明 : 法城寺一門は、寛文・延宝期を中心に大いに活躍した鍛冶集団であり、数多くの良工を排出している。但馬守貞国には、「但馬守法城寺橘貞国(裏に)万治三年八月日」と銘した作例が遺存し、既に寛文期以前に作刀が見られる点が注目され、一門中でも時代がやや遡り、年代的には初代:近江守法城寺正弘に次ぐ刀工であろう。 この脇指は、江戸法城寺派の典型的な作柄を示しており、上半に湯走り風を交えている態などには、一脈法城寺正弘の作風に相通じるものがあり、両者の関係を窺わせる。法城寺一門中、近江守正弘に次ぐ良工でありながら比較的遺例の少ない同作中にあって、出来の宜しい一口である。 指表の中程やや上にある鍛え割れのみ惜しまれる。 |
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備考 : 新刀 上作。 上研磨済。 |