保存刀装具 NBTHK Hozon Paper |
No.B00132 |
桐箱 |
売 約 済 |
竪長さ : 7.0cm 横長さ : 6.6cm 耳の厚さ : 0.35cm |
画題 : 親子虎図 |
国 : 武蔵国 (東京都・埼玉県・神奈川-東部) 時代 : 江戸時代中期 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 保存刀装具鑑定書 平成13年04月13日 |
銘 : 紋廉乗 光晃 (花押) |
|
竪丸形、赤銅魚子地、金紋、金覆輪、両櫃孔 |
|
説明 : 後藤廉乗は八代目:即乗光重の四男で寛永5年に京都で生まれ、25歳の承応元年に十代目を相続した。後藤宗家は代々が京都に居住したが、廉乗の代になってはじめて江戸に移住(寛文2年)、以後十七代典乗に至るまで宗家は江戸に在住した。廉乗の作風は師父:程乗の彫法をよく継承して上手であり、家伝の獅子、龍の彫はもとより、人物も得意とし、地がね新たな四分一を用いたり、毛彫の作品も作るなど新味を出している。 後藤宗家に鐔の作品は少なく、宗家十六代の光晃が虎の金紋が廉乗の作であると鑑て銘している。極上の赤銅地によく整った魚子を打ち、金覆輪を施して鑢をかけ、両櫃孔には金の当金をしている。さらに、表裏に親子の虎を金紋であらわした格調高い品となっている。やや小振りながら、手持ちがズシリと重く、赤銅における金含有量、金紋や金覆輪などの金部分がふんだんに使用された豪華な仕上がりとなっている。ほとんど手擦れもなく、保存状態が良好であることも特筆される。 画題の虎は十二支の中でも、空想の動物である龍を除けば最も強い動物で、武家に好まれたことから、後藤家でも各代によって作られている。本作も、表に5匹、裏に2匹の計7匹の親子虎が戯れていていかにも優雅である。縞がある雄は力強く、丸い斑点がある雌は優しげに佇んでいる。 |