保存刀装具 NBTHK Hozon Paper |
No.B00126 |
桐箱 |
売 約 済 |
竪長さ : 8.1cm 横長さ : 8.1cm 耳の厚さ : 0.5cm |
画題 : 鶴丸図 |
国 : 宮崎県延岡市 時代 : 現代 昭和39年 1964年 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 保存刀装具鑑定書 平成21年06月26日 |
銘 : 延岡住恒春作 昭和五輪秋 又七写 |
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変り形、鉄磨地、地透、金平象嵌、丸耳、片櫃仕立(赤銅当金) |
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説明 : 佐々木恒春師は、大正14年、新潟に生まれ、昭和25年、養子縁組のため宮崎県延岡に移住する。昭和30年頃から刀剣・鐔の研究製作を始め、肥後象嵌の祖である林又七の技法を取り入れ、これに独自の技法を工夫し、製作したもので高い評価を得ている。昭和61年、宮崎県延岡市無形文化財保持者に指定される。 「鶴丸透」は林又七の代表的な図柄のひとつとなっている。この鐔は、昭和の名工:佐々木恒春師が細川家伝来の又七鐔を忠実に写したもので、透しも精巧であり、重ねを厚めにとり、内側から外側に重ねを微妙に落とし変化をつけ、耳にも細心の注意がされ、加えて地鉄がガマ肌を想わせる色合いをみせている。片櫃の赤銅の当金や中心孔上下の赤銅の責金も雰囲気をよくあらわしている。総体にバランスが良く、優れたデザインの鶴丸透しを見事に再現しており、鶴の目玉の象嵌もどことなく愛嬌があり、昭和五輪秋(昭和39年-1964)の年紀もユーモラスである。佐々木恒春師の代表的作品と言っても過言ではない。 |