米光太平光正

保存刀装具NBTHK Hozon Paper

重要無形文化財保持者 (人間国宝)

No.B00125

桐箱 畳紙 佐藤寒山先生箱書

      売 約 済

竪長さ : 8.3cm   横長さ : 8.0cm  耳の厚さ : 0.4cm

画題

雲形巴透象嵌図

: 熊本県

時代 : 現代

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀装具鑑定書

平成24年06月28日

(無銘) 米光太平光正

 

竪丸形、鉄磨地、陰透、金布目象嵌、丸耳

説明

 米光太平光正翁は、明治21年に熊本市に生まれ、母の実家である田辺家で成長する。15歳より叔父の田辺吉太郎から肥後象嵌の技法を教わり、神吉の正統な技術を受け継いでいる。。大正10年に50歳で独立、昭和35年(1960)、72歳で熊本県重要無形文化財指定、昭和40年(1965)、77歳で国の重要無形文化財保持者(人間国宝)の指定を受け、後進の指導を続け、昭和55年(1980)、92歳にて没した昭和の大名工といえる。鐔の作品は、すべてで30枚程度といわれており、貴重といえる。なお、米光太平翁の作品は、「肥後米光太平光正 昭和癸卯七十六才勤作」(昭和38年-1963)と銘がある引両透唐草図鐔が、銘を切った最初の作品であるといわれ、それ以前の作品はすべて無銘となる。

 この鐔は、大振りな一枚にて独特な羊羹色をした肌合いに、左右に巴を大胆に配し、金布目象嵌にて九曜紋・桜花紋と唐草をあらわしている。鐔の全面に施された金象嵌は密度が濃く、如何にも豪華であり、さらに細かに目をやると象嵌は精緻を極めており、米光太平翁独自の境地に達している。無銘であることから昭和38年以前の作と推察され、保存状態は極めて良好で、手擦れもなく鉄磨地は美事にて錆なども見受けられない。

備考

佐藤寒山先生箱書

「米光太平作 変り巴透象嵌鐔 (落款)

丸形 鉄地 影透 桜二重唐草象嵌 無銘 人間国宝 米光太平光正作

昭和壬子年冬 寒山誌(花押)」(昭和47年-1972)

米光太平光正1
米光太平光正2
米光太平光正3
米光太平光正4
米光太平光正5
米光太平光正6
米光太平光正7
米光太平光正8
米光太平光正9
米光太平光正10
米光太平光正11

刀剣や刀の販売なら日本刀販売専門店つるぎの屋のTOPページに戻る