正晴

特別保存刀装具 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper

No.B00089

桐箱

     売 約 済

大 : 竪長さ : 7.5cm   横長さ : 7.2cm  耳の厚さ : 0.45cm

小 : 竪長さ : 7.0cm   横長さ : 6.7cm  耳の厚さ : 0.45cm

画題

六歌仙図

: 常陸国 (茨城県-中部・東部)

時代 : 江戸時代後期

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

特別保存刀装具鑑定書

平成15年10月22日

(金印銘) 正晴

 

四分一磨地、高彫据紋象嵌色絵、角耳小肉、両櫃孔(大)金埋・(小)金片埋

説明

 大小共に金印銘にて正晴とある。正晴には金工銘鑑によれば■正晴 武州伊藤一派(江戸後期)■菊川正晴(江戸後期)■初代正a門人、江戸小石川住、慶応■津田氏、京都住、江戸時代後期をはじめ他数名の金工がいるが定かではない。作風などより江戸後期の水戸金工、あるいは浜野系の作者ではなかろうか。

 大小共に四分一磨地に平安初期の和歌の名人である六歌仙を金・銀・赤銅・素銅を織り交ぜて精巧緻密に高彫にて仕上げ据紋象嵌している。大鐔の方は右側より、文屋康秀・大友黒主・喜撰法師・在原業平・小野小町・僧正遍昭らの和歌を考える様々な姿体をあらわし、小鐔では、大友黒主と小野小町の順番を入れ替えて、大鐔の表側とは異なった姿体をあらわし変化をつけている。裏面は共に、流水に桜花の文様の御簾と、硯箱に筆、短冊を描いている。六歌仙の歌人たちを見事な細工にて仕上げた大小鐔である。

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