古美濃

保存刀装具 NBTHK Hozon Paper

No.B00071

桐箱

     売 約 済

縁 竪長さ : 3.9cm    : 2.2cm  高さ : 1.2cm

頭 竪長さ : 3.7cm    : 1.9cm  高さ : 1.0cm

画題

枝菊図

: 美濃国 (岐阜県-南部)

時代 : 室町時代

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀装具鑑定書

平成22年06月29日

(無銘) 古美濃

 

赤銅魚子地、鋤出高彫、金色絵、小縁金色絵

説明

 古美濃と総称しているものは、ほぼ後藤家と時代を同じくして発生し、技術的には、後藤家と同じように古金工がその源流であろう。後藤は初代祐乗以来、足利将軍家に仕えたのに対し、古美濃は町屋にあって、あるいは王域の文化圏にあって、彫り口の立った、立体的な手法で、目貫であれば、打ち出し、へし込みが激しく、より立体的な彫り口で細工を展開した。

 彫口が独特であり、ほぼ垂直あるいは中に抉り込んで深く彫った手法を用いている。枝菊の図柄も如何にも古美濃風であり、金色絵も少しの欠落がない。僅かに地鉄の抜けたところがあるが、それは元来、地鉄の薄さによるものであり、古美濃らしさでもある。

古美濃
古美濃
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