成木一成

 

No.B00052

桐箱 共箱 - 成木一成筆

     参 考 品

竪長さ : 7.5cm   横長さ : 7.3cm  耳の厚さ : 0.55cm

画題

松下放牛図

: 岐阜県

時代 : 現代

鑑定書

 

一成造

 

変わり形、鉄磨地、地透、毛彫、丸耳

説明

 成木一成氏は、昭和6年生まれで、故高橋介州氏に師事した。成木氏は長年にわたり、尾張・赤坂・金山鐔などの鉄鐔の復元を試み、自ら材料の砂鉄を全国各地から集め、自家製たたら製鉄によってその地鉄の再現に努めた。また、鉄地の表面処理の焼手腐らかし技法の復活にも挑戦しせいこうするなど、氏独自の鉄鐔の世界を展開している。

 肥後の三代:林藤八にまま見受けられる「松下放牛図」の図取で、オリジナルは初代:林又七であるという。変わり形に三階松を大胆に配し、下には老牛を置いている難しい構図ながらよくまとまっている。鉄磨地の鉄味もが美しく、彫金のみならず鉄の錆び付けの技もさすがに上手である。

備考

「松下放牛鐔」

「鉄地透磨地 変り形丸耳 昭和五十七年六月日 一成(落款)」

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