成木一成

 

No.B00051

桐箱 共箱 - 成木一成筆

     売 約 済

竪長さ : 8.6cm   横長さ : 8.3cm  耳の厚さ : 0.65cm

画題

昇龍図

: 岐阜県

時代 : 現代

鑑定書

 

信家

模一成之

 

木瓜形、鉄地、毛彫、亀甲・巴紋打込、打返耳

説明

 成木一成氏は、昭和6年生まれで、故高橋介州氏に師事した。成木氏は長年にわたり、尾張・赤坂・金山鐔などの鉄鐔の復元を試み、自ら材料の砂鉄を全国各地から集め、自家製たたら製鉄によってその地鉄の再現に努めた。また、鉄地の表面処理の焼手腐らかし技法の復活にも挑戦しせいこうするなど、氏独自の鉄鐔の世界を展開している。

 本作は、信家作の「雲龍・亀甲三ツ巴紋鐔」の本歌を写したものである。寸法も寸分違わず、亀甲・三ツ巴紋の打ち込みの位置までも忠実に写している。大振りの木瓜形の鐔に、表には瑞雲に昇龍を画面一杯に毛彫りであらわし迫力が感じられる。裏には、亀甲・三ツ巴紋を力強く打ち込んでおり、耳も同様となる。

 少々、赤錆が出てしまい鉄味が残念ではあるものの、時間をかけて手入れをする楽しみのある鐔である。

備考

「昇龍鍔」

「平成五年二二月日 一成(落款)」

 

箱書きに前所有者の名前を削除した痕跡があります。

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