成木一成

 

No.B00050

桐箱 共箱 - 成木一成筆

     売 約 済

竪長さ : 8.5cm   横長さ : 8.0cm  耳の厚さ : 0.65cm

画題

名匠銘図

: 岐阜県

時代 : 現代

鑑定書

 

一成造

 

竪丸形、鉄槌目地、毛彫、鋤残し耳

説明

 成木一成氏は、昭和6年生まれで、故高橋介州氏に師事した。成木氏は長年にわたり、尾張・赤坂・金山鐔などの鉄鐔の復元を試み、自ら材料の砂鉄を全国各地から集め、自家製たたら製鉄によってその地鉄の再現に努めた。また、鉄地の表面処理の焼手腐らかし技法の復活にも挑戦しせいこうするなど、氏独自の鉄鐔の世界を展開している。

 表裏に平安・鎌倉・南北朝期の古名刀匠を銘尽くしにしている。表には、「安綱、正恒、則房、友成、真恒、久国、宗近、信房、則宗、包平、景光、真守」、裏には、「則重、真景、国俊、国光、吉光、包永、国宗、行平、国綱、長光、光世、正宗」の計24工を各々の銘振りに忠実に切銘しており誠におもしろい。やや大振りの竪丸形に鉄槌目地は紫錆となり鉄味が美しく、耳には亀甲紋を施した信家風の鐔である。古名刀匠を銘尽くにした画題は成木氏オリジナルの作品でユーモアに溢れている。

備考

「名匠銘鍔」

「平成二二年仲秋 一成(落款)」

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