保存刀装具 NBTHK Hozon Paper |
No.B00049 |
桐箱 |
売 約 済 |
竪長さ : 9.1cm 横長さ : 8.7cm 耳の厚さ : 0.4cm |
画題 : 四方猪目透図 |
国 : 肥後国 (熊本県) 時代 : 江戸時代後期 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 保存刀装具鑑定書 平成22年03月19日 |
銘 : 八代 三代目甚吾作 |
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木瓜形、鉄地、四方猪目透、赤銅覆輪耳、無櫃孔 |
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説明 : 誠に大振りにて重ねのやや薄い太刀鐔である。鉄地に漆がかけられ、特に大切羽の銘のある部分は漆がそのまま遺されている。四方の猪目と耳には赤銅覆輪がかけられ更に縄目の鑢目がかけられている。 この鐔は銘振りからすれば四代:甚吾の作であるが、大振りの銘が切られている点、茎櫃の上下の特徴的な孔の開け方などから、志水家の末尾を飾った名工:五代志水甚吾茂永の代作代銘であることがわかる。ともあれ、甚吾の太刀鐔は珍しいばかりでなく、これ程大振りのものは極めて貴重である。 なお、志水家の初代は志水仁兵衛と称し、彼は平田彦三の甥にして、今日において初代:甚五と世上有名である。しかし、甚五の名跡は二代:志水甚五郎より始まるため、甚五として初代にあたる。よって、本作者は志水家甚五として四代にあたるものの、二代から始まる甚五としては銘文にある通りに三代目にあたる。 |
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備考 : 初代:志水甚兵衛 二代:志水甚五郎(甚五初代) 三代:志水甚五永次(甚五二代) 四代:志水甚吾(三代目甚吾) 五代:志水甚吾永茂 |