堀井胤次

高級居合刀向

No.A00497

研出鮫鞘打刀拵  金着二重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 75.1cm  (2尺4寸7分) 反り : 2.1cm  (7分)

元幅 : 3.3cm 先幅 : 2.8cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.6cm

刀身重量(裸身) : 855g  刀身重量(鞘を払って) :1,220,g

登録証

北海道教育委員会

平成01年12月19日

: 北海道

時代 : 現代 平成元年 1989年

鑑定書

堀井龍寒子源胤次胤匡合作

平成元年十一月吉日

形状

刃文

 

帽子

彫物

鎬造、庵棟、身幅広め、重ねやや厚く、長寸にて、先反りつき、大鋒延びる。

小板目肌よくつみ、沸つき、地景入り、精美な肌合いを呈す。

互の目乱れ、小互の目・丁子風の刃など交じり、足入り、匂本位に僅かに小沸つき、細かに砂流しかかる。

浅く乱れ込み小丸に返り、先掃きかける。

表裏に棒樋を掻き流す。

生ぶ、先栗尻、鑢目筋違に化粧つく、目釘孔一。

 

縁頭

 

目貫

塗鞘打刀拵 総長 : 108.5cm

唐草に三匹龍図、竪丸形、鉄地、地透、両櫃孔仕立(片櫃赤銅埋)、無銘(南蛮)

高さ:9.7cm 幅:8.9cm 厚さ:0.5cm

白鮫着、茶糸柄巻。長さ:25.6cm

銀地、時雨鑢、無銘(現代)

高さ:4.45cm 幅:2.5cm

龍図、銀地容彫、無銘(現代)

説明

 堀井胤次刀匠は昭和31年10月6日、堀井俊秀の次男として生まれ、祖父に胤明、兄に信秀がおり、祖父の「胤」の字をもらい、次男であったところから胤次と命名される。昭和15年3月、日本製鋼所室蘭製作所に入社、当時、付属鍛刀所の父:俊秀について鍛刀を学ぶ。18年、新作日本刀展出品入選。27年、講和記念刀を製作する栄誉を得る。33〜38年、作刀技術発表会に出品し入選、新作名刀展39年努力賞、44年奨励賞、45年努力賞と数々の賞を受賞する。

 堀井胤匡刀匠は、本名を堀井重克といい、堀井胤次刀匠の子として昭和29年3月30日に北海道室蘭市に生まれる。室蘭工業高校を卒業後、昭和47年、日本製鋼所室蘭製作所に入社する。叔父である堀井家四代目当主:堀井信秀刀匠、そして父:堀井胤次刀匠に師事し鍛刀の業を磨き、昭和54年、文化庁より製作承認の許可を得る。平成14年より瑞泉鍛刀所の四代目刀匠に就任する。

 本作は、堀井胤次・胤匡刀匠の父子の合作にて銘字は多くは胤次刀匠がきっているが、「胤匡合作」の部分は胤匡刀匠が切銘しており、銘字がやや太く書体も異なっている。

 大柄で豪壮な刀姿や、華やかに乱れた丁子刃などの作風から備前長義写しであると推察される。

<堀井家の系譜>

初代:堀井胤吉(月山貞一・大慶直胤門人)

二代:堀井胤明

三代:堀井俊秀(兼吉・秀明同人)(瑞泉初代)

四代:堀井信秀(俊秀長男) (瑞泉2代)

分家:堀井胤次(俊秀次男)(瑞泉3代)

現当主:堀井胤匡(瑞泉4代)

備考

堀井胤次1
堀井胤次2
堀井胤次3

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