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No.A00493 |
白鞘 銀無垢金鍍金二重ハバキ |
売 約 済 |
刃長 : 69.7cm (2尺3寸) 反り : 1.8cm (6分) 元幅 : 3.2cm 先幅 : 2.6cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.5cm |
登録証 : 岐阜県教育委員会 昭和62年04月27日 |
国 : 岐阜県 時代 : 現代 昭和61年 1986年 |
鑑定書 : |
銘 : 藤原兼房作 昭和六十一年正月吉日 |
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形状 :
鍛 : 刃文 :
帽子 : 彫物 : 茎 : 鎬造、庵棟、身幅広め、重ね尋常に、元先の幅差少なく、反り浅くつき、中鋒延びごころとなる。 板目つみ、処々柾がかり、地沸つき、地景入る。 浅い小のたれ調に互の目・小互の目・尖り刃など交じり、足入り、匂深く、小沸よくつき、金筋入り、砂流しかかる。 焼き深く乱れ込んで小丸に返り、先掃きかける。 表裏に二筋樋を丸止めする。 生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。 |
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説明 : 加藤一門は美濃鍛冶の名門で初代兼房が室町時代に「兼房乱れ」の独特の作で名をなして以来、岐阜県関市において代々その名を継承している。二十五代:藤原兼房は本名を加藤賀津雄といい、昭和32年1月7日に二十四代:藤原兼房の次男として生まれる。昭和50年、重要無形文化財保持者(人間国宝)故:月山貞一刀匠に入門する。昭和58年、父:二十四代兼房に師事、昭和59年、日本刀鍛錬道場を開設し、二十五代:藤原兼房を襲名する。 本作は、形状は鎬造、庵棟、身幅広め、重ね尋常に、元先の幅差少なく、反り浅くつき、中鋒延びごころに結んだ南北朝時代を彷彿とさせる豪壮な姿を呈す。地鉄は、板目つみ、刃寄りなど部分的に少しく、柾がかり、地沸厚くつき、地景入る。刃文は、浅い小のたれ調に互の目・小互の目・尖り刃など交じり、足入り、匂深く、小沸よくつき、金筋入り、砂流しかかるといった優れた出来口をみせている。南北朝時代における美濃の名工:志津三郎兼氏に範をとったもので相州伝の魅力を余すことなく顕現させている。 |
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備考 : |