龍神太郎貞茂

 

No.A00415

白鞘  銀無垢金鍍金二重ハバキ

      売 約 済

刃長 : 54.9cm  (1尺8寸1分) 反り : 1.4cm  (4分強)

元幅 : 3.4cm 先幅 : 2.9cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.5cm

登録証

和歌山県教育委員会

昭和62年03月10日

: 和歌山県

時代 : 現代 昭和62年 1987年

鑑定書

龍神住源貞茂彫同作

昭和六十二年正月吉祥日

形状

刃文

帽子

彫物

鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚め、元先の幅差少なく、反り浅く、大鋒となる。

板目よく錬れてつみ、地沸厚くつき、地景繁く入る。

のたれ調に互の目・小互の目交じり、足入り、沸よくつき、金筋・砂流しかかる。

直ぐに小丸に返り、先掃きかける。

腰元に表:大黒天、裏:梵字を肉彫する。

生ぶ、先栗尻、鑢目筋違に化粧つく、目釘孔一。

説明

龍神太郎貞茂刀匠は、本名を安達茂文といい、昭和33年に生まれ、父は龍神太郎貞行(安達貞楠)刀匠である。父:貞行は戦時中は月山流の手ほどきを受け、旧陸軍受名刀匠として紀南日本刀鍛錬研磨道場鍛錬部主任となり、軍刀を100余振制作された。
貞茂刀匠は、15歳より父:貞行刀匠に弟子入りし、22歳の時に人間国宝:月山貞一刀匠に師事し、約3年間にわたり師匠の鍛錬場にほかの弟子たちとともに住み込みで修業する。
その後、従兄弟の安達和喜(貞和)刀匠とともに作刀を始められる。
。 作風は、月山流のよく錬れた地鉄に、沸の良くつき明るく冴えた刃文を焼き、また特筆すべきはその優れた彫技となっている。

本作は、姿形は鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚め、元先の幅差少なく、反り浅く、大鋒といった豪壮な迫力ある造り込みとなる。地鉄は、板目がよく錬れてつみ、地沸厚くつき、地景繁く入る、変化に富んでいる。刃文は、のたれ調に互の目・小互の目交じり、足入り、沸よくつき、金筋・砂流しかかる。貞茂刀匠の得意とする彫物が、表は大黒天、裏に梵字をともに腰元に肉彫しよく鏨が効いている。

備考

龍神太郎貞茂1
龍神太郎貞茂2
龍神太郎貞茂3
龍神太郎貞茂3
龍神太郎貞茂4

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