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No.A00401 |
金梨子地菊桐紋金蒔絵鞘衛府太刀拵 金着太刀ハバキ |
売 約 済 |
刃長 : 61.0cm (2尺0寸1分) 反り : 1.6cm (5分) 元幅 : 2.4cm 先幅 : 1.6cm 元重 : 0.5cm 先重 : 0.4cm |
登録証 : 新潟県教育委員会 平成04年06月12日 |
国 : 新潟県 時代 : 現代 平成4年 1992年 |
鑑定書 : |
銘 : 越後住雲龍子貞次作 平成二二年五月日 |
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形状 : 鍛 : 刃文 : 帽子 : 彫物 : 鎬造、庵棟、身幅細く、重ね薄め、反りつき、中鋒となる。 板目、地沸つき、地景入る。 中直刃、匂い勝ちにわずかに小沸つく 直ぐに小丸に返る。 生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。 |
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拵 : 鐔 : 柄 : 目貫 : 金梨子地菊桐紋金蒔絵鞘衛府太刀拵 総長 : 87.4cm 高さ:7.7cm 幅:5.3cm 厚さ:2.3cm 白鮫着。長さ:19.2cm 桐図、赤銅容彫、金色絵 |
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説明 : 大正天皇の御即位の際に御大典の太刀として製作された金梨子地菊桐紋金蒔絵鞘衛府太刀拵は、真鍮地に金色絵を施している。柄前は、白鮫を着せ、目貫は五七桐に唐草紋、表裏に五つの俵鋲をうち、目釘には頭に菊の御紋を配した螺旋式目釘を使用する。鞘は上質の金梨子地鞘に表裏ともに、やや大きめな桐紋と菊紋を交互に三つづつ、更に腰元にやや小さめの菊紋を金蒔絵にて計七つ施している。鞘・金具ともに完璧の状態で保存されており、加えて、梨子地鞘・蒔絵・金具ともに最上級のもので仕上げている。刀身は、太刀拵のみであったと思われ、平成4年に渡辺雲龍子貞次刀匠が刀身の制作を行っている。 渡辺雲龍子貞次刀匠は、本名を渡辺源次といい、新潟県北魚沼郡に刀鍛冶であった渡辺貞作の子として大正8年に生まれる。昭和3年より、父の渡辺貞作のもとで鍛冶鍛法の修行を始める。受賞歴として、昭和13年、文部省後援第三回新作日本刀展入選銀牌、14年、金牌、15年、紀元2600年記念日本刀展推薦賞をそれぞれ受賞する。戦後は、昭和29年9月26日に作刀認可を受け、30、32〜45年、新作名刀展連続14回入選、そのうち、39年の作品は本間薫山先生がお買い上げになる栄誉を得る。サンフランシスコで鑑賞刀として宮入昭平・藤村国俊両先生の作品と共に出品される。作風は、山城伝と相州伝を得意として、よく錬れて地景が入った地鉄の妙味に高評を得ている。 |
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備考 :
白鞘はありません。 刀身に数カ所、錆の痕跡があります。腰元に数カ所小さなふくれがあります。 |