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No.A00394 |
白鞘 金鍍金二重ハバキ |
売 約 済 |
刃長 : 64.3cm (2尺1寸2分) 反り : 1.0cm (3分) 元幅 : 3.1cm 先幅 : 2.5cm 元重 : 0.5cm 先重 : 0.4cm |
登録証 : 岐阜県教育委員会 昭和56年06月25日 |
国 : 岐阜県 時代 : 現代 昭和56年 1981年 |
鑑定書 : |
銘 : 兼氏 昭和辛酉年吉日 |
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形状 :
鍛 : 刃文 :
帽子 : 茎 : 表:切刃造、裏:鎬造、三ツ棟、身幅広め、重ね尋常に、元先の幅差少なく、反り浅くつき、大鋒となる。 板目、総じて柾がかり、肌立ちごころに、地沸つき、地景入り、鉄色黒みがかる。 小のたれ調に互の目・小互の目交じり、少しく尖りごころの刃交じり、足入り、匂深く、小沸よくつき、砂流しかかる。 小さく乱れ込み尖りごころに返り、先掃きかける。 生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔三。 |
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説明 : 加藤兼氏刀匠は、本名を加藤実といい、岐阜県関市で鍛刀を行い、加藤兼房刀匠との合作などもある。作風は、同国の先人たちに倣い地鉄は柾の強調され、刃文は尖り刃を主体とした美濃伝を得意とする。 美濃鍛冶で最も著名な刀工である志津三郎兼氏には、代表的な作品として片切刃造の太刀が現存し重要文化財に指定される。この太刀にみるような片切刃造は、鎌倉末期から南北朝期にかけて流行し、他工には長船景光の短刀、及び相州貞宗・高木貞宗・甘露俊長一派などの作にまま見受けられる。時代が下って、安土・桃山期にもこれらの写しものがあり、再び流行をみる。 本作は、志津三郎兼氏の本歌をほぼ同寸にて再現し、造り込みや茎の形状、目釘孔の数も忠実に写している。地鉄も、無地風とはならずに、板目が総体に柾がかり、肌目がたち、地沸つき、地景入り、鉄色は黒みがかる。刃文は、小のたれ調に互の目・小互の目交じり、やはり、美濃伝特有の尖り刃をみせ、小沸つき、砂流しがかかるなどの優れた出来映えを示している。 |
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備考 :
処々に地鉄に鍛え割れがあります。 |