近江守忠綱

特別保存刀剣 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper

No.A00390

白鞘  銀着一重時代ハバキ

     売 約 済

刃長 : 43.4cm  (1尺4寸3分強) 反り : 1.2cm  (4分弱)

元幅 : 3.0cm 先幅 : 2.35cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.55cm

登録証

香川県教育委員会

昭和32年11月15日

: 摂津国 (大阪府-北西部・兵庫県-南東部)

時代 : 江戸時代中期 元禄頃 1688-1703年

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

特別保存刀剣鑑定書

平成25年06月28日

粟田口近江守忠綱

形状

刃文

 

帽子

鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常にして、元先の幅差少なく、先反りのつき、中鋒に結ぶ。

板目よくつみ、地沸微塵に厚くつき、地景よく入る。

元を直ぐに短く焼出し、その上は、互の目に丁子風の刃を交え、連れて焼き、足長く入り、匂深く、小沸よくつき、金筋入り、砂流しさかんに長くかかり、匂口明るく冴える。

直ぐに品良く小丸。先掃きかける。

生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目筋違いに化粧つく、目釘孔一。

説明

粟田口近江守忠綱は初代:近江守忠綱の子で、後に二代目を継ぎ、「一竿子」と号した。忠綱の作風は、初代同様に焼頭のよく揃った足の長い丁子乱れ、互の目乱れや濤欄刃風の乱れ、さらには直刃・浅いのたれ刃なども焼いている。また彫物を得意としており、刀身にその物を損ねることなく、よく調和している。この脇指に見る頭の揃った足の長い丁子は、初代の最も得意としたところであり、二代もその作風を襲っている。しかし、初代の足長丁子はもっと匂出来となり、稀に乱映り風が立つものなどがあるが、二代の足長丁子は初代とは異なって、匂いが深く冴え、小沸が良くつくのが見どころである。砂流しが長くよくかかるところは初代・二代とも共通している。

備考

新刀 上々作

良業物

近江守忠綱1
近江守忠綱2

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