島田助宗

保存刀剣 NBTHK Hozon Paper

No.A00389

(附) 黒石目地塗鞘打刀拵

白鞘  銀着一重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 71.3cm  (2尺3寸5分) 反り : 4.6cm  (5分強)

元幅 : 2.7cm 先幅 : 1.8cm 元重 : 0.55cm 先重 : 0.4cm

登録証

東京都教育委員会

平成04年02月12日

: 駿河国 (静岡県-中部)

時代 : 室町時代後期 天文頃 1532-1555年頃

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀剣鑑定書

平成04年06月30日

(無銘) 島田助宗

形状

刃文

 

帽子

彫物

 

鎬造、三ツ棟、身幅・重ね尋常に、反り浅くつき、中鋒となる。

板目、杢交じり、総体に柾がかり、やや肌目立ち、地沸つき、地景よく入る。

小のたれ調に互の目・小互の目、少しく角がかった刃・尖り刃など交じり、足入り、小沸つき、金筋入り、砂流しかかる。

乱れ込み小丸に返り、先掃きかける。

腰元から中心にかけて、表に草の倶利伽羅を肉彫、裏に「八幡大菩薩」の文字を陰刻する。

大磨上、先切にて左側が目釘孔にかかる、鑢目勝手下がり、目釘孔一。

 

縁頭

 

目貫

黒石目地塗鞘打刀拵 総長 : 101.0cm

献上図、竪丸形、赤銅磨地、両櫃孔、無銘

高さ:7.5cm 幅:7.0cm 厚さ:0.5cm

白鮫着、焦茶皮柄巻。長さ:25.0cm

杉樹に鹿図、四分一地、高彫、金・素銅色絵、無銘

高さ:3.8cm 幅:2.0cm

椿図、赤銅容彫、金・銀色絵

説明

 駿河国島田派は、室町時代中期の義助を祖とし、初代:助宗は義助の弟と伝え、新刀期に至るまで数代にわたって繁栄をみる。同時代に助宗を名乗る刀工が数工いたようで代別は困難を極める。作風は、直刃の他に末相州風のもの、村正風のものや美濃風のものがあり、また、彫り物も上手である。

 この刀は、大磨上無銘ながら、2尺3寸5分(71.3cm)の刃長をのこしており、元来の姿は目釘孔の位置から勘案すれば2尺7寸(82cm)の長寸の刀であったことが推察される。姿は、鎬造、三ツ棟、身幅・重ね尋常に、反り浅くつき、中鋒に結ぶ姿形を示す。地鉄は、板目、杢交じり、総体に柾がかり、やや肌目立ち、地沸つき、地景よく入る。刃文は、小のたれ調に互の目・小互の目、少しく角がかった刃・尖り刃など交じり、足入り、小沸つき、金筋入り、砂流しかかる。彫物は腰元から中心にかけて、表に草の倶利伽羅を肉彫、裏に「八幡大菩薩」の文字を陰刻している。大磨上無銘ながら、それを感じさせない刀姿を顕示し、楽しめる一振りとなっている。附帯する打刀拵は、現代製ながら作品によく調和している。

備考

末古刀 中作

業物

島田助宗1
島田助宗2
島田助宗3
島田助宗4
島田助宗5

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