宗勉

無鑑査 Mukansa

平成六年新作名刀展 無鑑査出品作品

No.A00385

白鞘  金着二重ハバキ

      売 約 済

刃長 : 78.7cm  (2尺6寸) 反り : 1.8cm  (6分)

元幅 : 3.3cm 先幅 : 2.6cm 元重 : 0.75cm 先重 : 0.55cm

登録証

福岡県教育委員会

平成16年06月17日

: 福岡県

時代 : 現代 平成6年 1994年

鑑定書

筑州山王住宗勉作

平成六年二月吉日

形状

刃文

 

帽子

鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、、反り浅くつき、中鋒延びる。

板目つみ、地沸微塵に厚くつき、地景入る。

元を直ぐに焼出し、その上は大互の目乱れ、のたれ・小互の目交じり、足入り、濤欄風となり、匂深く、小沸よくつき、金筋入り、砂流しかかり、玉焼き風交える。

直ぐに小丸に返り、先掃きかける。

生ぶ、先入山、鑢目筋違に香包の化粧つく、目釘孔一。

説明

 宗勉刀匠は、本名を宗勝といい、昭和2年に生まれる。昭和21年、父の宗正光刀匠に師事し、昭和30年より新作名刀展に出品する。爾来、文化庁長官賞、薫山賞などを数多くの特賞を受賞し、平成2年に無鑑査の認定を受ける。作風は、左文字、虎徹を範として沸の強く、金筋・砂流しのよく働いた相州伝を得意とし、特に、山浦清麿写しは著名であり、晩年には越前守助広の濤欄刃にも挑戦されている。

 この刀は、鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、、反り浅くつき、中鋒延び、刃長は2尺6寸(78.7cm)に及ぶ長寸なる姿を呈す。地鉄は、板目がよく錬れてつみ、地沸微塵に厚くつき、地景入る。刃文は、元を直ぐに焼出し、その上は大互の目乱れ、のたれ・小互の目交じり、足入り、濤欄風となり、匂深く、小沸よくつき、金筋入り、砂流しかかり、玉焼き風交える。長寸にて身幅の広い堂々とした体配に、大互の目乱れ主調とした濤欄刃を見事に焼いている。さすがに、平成6年、新作名刀展に無鑑査出品された作品で、優れた出来映えを示している。

備考

無鑑査

宗勉1
宗勉2

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