二唐国俊

保存刀剣 NBTHK Hozon Paper

No.A00380

白鞘  素銅一重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 63.0cm  (2尺0寸8分) 反り : 1.0cm  (5分半)

元幅 : 3.0cm 先幅 : 2.2cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.5cm

登録証

青森県教育委員会

昭和39年06月23日

: 青森県

時代 : 現代 昭和39年 1964年

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀剣鑑定書

平成26年05月13日

陸奥国住人国俊造之

昭和甲辰年仲秋

形状

刃文

 

帽子

鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常に、反りつき、中鋒となる。

板目よく錬れてつみ、地沸つき、地景入る。

小のたれ調に互の目・小互の目交じり、足入り、匂深く、小沸よくつき、処々叢だち、砂流しかかる。

焼き深く、直ぐに小丸に短く返り、先掃きかける。

生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一。

説明

 二唐一門は、陸奥国津軽藩(青森県弘前市)の初代:津軽為信公の頃より、代々にわたり津軽藩の御用鍛冶を務める。近代においても、二唐一門は、国俊(昭弘同人)・義信・義弘らが陸軍軍刀技術奨励会の上位に名を連ね名声を得る。

 二唐国俊刀匠は、本名を広といい、明治39年に二唐義信の子として生まれ、刀匠銘を昭弘・国俊と銘する。作刀の業を堀井俊秀・栗原彦三郎に学び、作風は来を目標とする。陸軍軍刀展において陸軍大臣賞、作刀技術発表会特賞を2回、優秀賞などを受賞する。伊勢神宮・明治神宮の奉納刀を製作する名誉を得る。

 本刀は、鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常に、反りつき、中鋒に結ぶ刀姿に、地鉄は、板目がよく錬れてつみ、地沸つき、地景入る。刃文は、小のたれ調に互の目・小互の目交じり、足入り、匂深く、小沸よくつき、処々叢だち、砂流しかかった優れた出来映えをしめしている。常々の作品よりも沸が強く覇気が感じられる。

備考

古い鞘のために少し染みがあります。

二唐国俊
二唐国俊

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