応永信国

保存刀剣 NBTHK Hozon Paper

No.A00378

白鞘  金着一重ハバキ

      売 約 済

刃長 : 49.5cm  (1尺6寸8分弱) 反り : 1.0cm  (3分)

元幅 : 2.65cm 先幅 : 1.9cm 元重 : 0.55cm 先重 : 0.45cm

登録証

埼玉県教育委員会

昭和51年03月24日

: 山城国 (京都府-南部)

時代 : 室町時代初期 応永頃 1394-1427年頃

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀剣鑑定書

平成25年04月24日

(額銘) 信国 (年代応永頃)

形状

刃文

帽子

鎬造、庵棟、身幅尋常に、浅く反りつき、中鋒となる。

板目、杢交じり、刃寄りが柾がかり、地沸厚くつき、地景入る。

中直刃、小沸よくつき、金筋・砂流しかかり、湯走り・打ちのけ交える。。

直ぐに小丸に返り、先掃きかける。

生ぶ、先切、鑢目勝手下がり、目釘孔二。

説明

 信国は、京鍛冶の名門で、南北朝時代から室町時代にかけて華やかな繁栄をみた。初代信国は了戒系の刀工で、相州貞宗の門に学ぶと伝え、延文・康安・ 貞治の年紀をみる。以後南北朝末期に代替わりの信国が存在し、さらに応永頃にはいってからの信国派には式部丞信国・左衛門尉信国の両工が代表者で、他に二字銘の信国を銘する刀工がいて、いずれも応永年紀をきるところから「応永信国」と呼ばれて著名である。同名が何人いるか明らかではないが、さすがに京鍛冶 の名門であるだけに信国を名のる刀工には優れたものがみられる。

 本作も、応永を下らない式部丞信国・左衛門尉信国ではない数工いる「応永信国」の一人と推察される。地鉄は、板目がよく錬れて、杢を交え、刃寄りが柾となり、地沸が微塵に厚くつき、地景太くいる。刃文は、了戒を彷彿とさせる静謐なる直刃に小沸がよくつき、金筋・砂がしかかり、刃縁に湯走り・打ちのけなど交える。大磨上の後に、指裏に額銘が施されており、元来は室町初期の優美な太刀姿であったものと思量される。

備考

古刀 上作。

業物。

 

古研ぎの為に、全体にヒケ、刃先に薄錆、棟に小錆がみられます。

応永信国1
応永信国2

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