保存刀剣 NBTHK Hozon Paper |
No.A00377 |
白鞘 金着二重ハバキ |
売 約 済 |
刃長 : 49.5cm (1尺6寸3分) 反り : 1.0cm (2分強) 元幅 : 2.6cm 先幅 : 1.9cm 元重 : 0.55cm 先重 : 0.4cm |
登録証 : 東京都教育委員会 平成24年03月05日 |
国 : 備前国 (岡山県-南東部) 時代 : 鎌倉時代後期 元亨頃 1321-1323年頃 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 平成24年04月25日 |
銘 : 無銘 伝(長船景政) |
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形状 : 鍛 : 刃文 :
帽子 : 彫物 : 茎 : 鎬造、庵棟、身幅尋常に、浅く反りつき、中鋒となる。 板目に杢目を交え、総じてよくつみ、地沸つき、細かな地景入り、乱れ映り立つ。 小互の目と小丁字主調、総じて小模様となり、処々逆がかり、小足入り、匂主調に小沸つき、金筋入り、砂流し細かにかかり、匂口明るい。 直ぐに小丸に返り、先掃きかける。 表裏に棒樋を掻き通す。 生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。 |
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説明 : 長船景政は長光の子、景光の弟と伝え、進士三郎、上衛門尉と称するという。正中2年(1325)御物、及び嘉暦4年(1329)国宝の年紀のある景光との合作の太刀が存在し、景光とは極めて近い関係にあった刀工と目される。彼の現存する在銘の作品は少なく、作位の点では景光にやや譲るものの、様式的には極めて近い作風を示して上手である。 本作は、大磨上無銘にて、茎尻は栗尻の天正上げに、勝手下がりの鑢が丁寧にかけられている。身幅尋常に、反りが浅くつき、中鋒に結ぶ。地鉄は、板目に杢目を交え、総じてよくつみ、地沸つき、細かな地景入り、乱れがよく映りたつ。刃文は、小互の目に小丁字を交え、総じて小模様となり、処々逆がかり、小足入り、匂主調に小沸つき、金筋入り、砂流し細かにかかり、匂口明るいなどの優れた特徴をしめす。指表の中程に地鉄の弱い(埋め鉄)が惜しまれるが、鎌倉時代の備前物の雰囲気を感じられる楽しめる一振りとなっている。 |
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備考 : 指表の中程に地鉄の弱いところがあります。埋め鉄とおもわれます。(拡大画像) 処々、刃先にわずかな小錆があります。 鞘が古いために傷みがあります。
古刀 上々作。 大業物。 |