松田次泰

無鑑査 Mukansa

No.A00363

白鞘 松田次泰刀匠鞘書

金着一重ハバキ

      売 約 済

刃長 : 39.0cm  (1尺2寸8分半) 反り : 0.6cm  (1分強)

元幅 : 3.1cm 元重 : 0.65cm

登録証

東京都教育委員会

平成05年12月14日

: 千葉県

時代 : 現代 平成二十一年 2009年

鑑定書

次泰作

平成五年秋吉日

形状

刃文

 

帽子

彫物

平造、庵棟、身幅広く、重ね厚めに、寸延びて、浅く反りつく。

板目に、杢交じり、処々柾がかり、肌立ちごころに、地沸つき、地景入る。

小のたれを基調に互の目交じり、逆足入り、総体に逆がかり、小沸つき、処々叢だち、砂流しかかる。

直ぐ調に小丸に返り、先掃きかける。

表裏に刀樋を掻き流す。

生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。

説明

 松田次泰刀匠は、本名を松田周二といい、昭和23年7月27日に生まれる。昭和49年、長野県の人間国宝:宮入昭平(行平)刀匠の高弟である高橋次平刀匠に入門、昭和56年、千葉県で独立し、平成22年に無鑑査に認定される。。高橋次平刀匠は、宮入昭平(行平)刀匠の一番弟子として仕事を支え、20年以上弟子生活をした昔気質の大変に厳しい人あった。松田次泰刀匠も入門してから4年ほどは炭切り、6年目にして初めて刀を造らせてもらったそうである。作風は、鎌倉時代初期の古備前を理想とし、とりわけ地鉄に主眼をおき鍛えや映りの再現に努力されている。

 本作は、平造にて、身幅ひろく、寸が延びて、浅く反りがついた段平な大平脇指の体配をしめす。地鉄は、板目に、杢を交え、総体にながれごころとなり、肌立ちて、地沸が厚くつき、地景が太く入り、鉄色が黒みがかる。刃文は、総じて逆がかった互の目を焼いており、古作・青江次直を意識したものであろう。南北朝時代の造込みの特徴として、刀樋の樋先をさげる、茎を短くする点などもよく再現されている。青江次直を彷彿とさせる優品で、特に地鉄の妙は松田刀匠ならではの味わいあるものとなっている。

備考

無鑑査

 

松田次泰刀匠鞘書

「下総国住人 松田次泰誌」

 

部分的にわずかに薄錆びがみられます。

松田次泰1
松田次泰2
松田次泰3
松田次泰4

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