長運斎綱俊

保存刀剣 NBTHK Hozon Paper

保存刀装具 NBTHK Hozon Paper

No.A00355

白鞘  銀無垢太刀ハバキ

(附) 黒漆鞘銀金具小太刀拵

      売 約 済

刃長 : 51.8cm  (1尺7寸1分弱) 反り : 1.6cm  (5分)

元幅 : 2.35cm 先幅 : 1.7cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.45cm

登録証

東京都教育委員会

昭和26年03月31日

: 武蔵国 (東京都・埼玉県・神奈川-東部)

時代 : 江戸時代後期 天保15年 1844年

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀剣鑑定書

平成22年01月19日

長運斎綱俊作之

天保十五年二月日

形状

刃文

帽子

鎬造、庵棟、身幅細め、重ね尋常に、反りつき、中鋒となる。

小板目つみ、杢交じり、処々肌立ちごころに、地沸つき、地景入る。

直刃、匂勝ちわずかに小沸つき、少しく砂流しかかる。

直ぐに小丸に返る。

生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目筋違化粧つく、目釘孔一。

 

縁頭

 

目貫

金具

黒漆鞘銀金具小太刀拵 総長 : 73.0cm

葵形、銀地、四方猪目透、無銘

高さ:7.0cm 幅:6.6cm 厚さ:0.5cm

白鮫着、黒糸柄巻。長さ:16.5cm

銀地、唐草文毛彫、無銘

高さ:3.2cm 幅:1.8cm

家紋図、赤銅魚子地、容彫、高彫、金色絵

銀地、唐草文毛彫、無銘

説明

 長運斎綱俊は出羽国米沢の生まれで、本名を加藤八郎といい、父に加藤国秀、兄に加藤綱英がおり、長運斎、のち長寿斎と号した。米沢藩上杉家のお抱え鍛冶として、江戸に出て麻布に住し、文久2年12月5日、66歳で没した。作風は、丁子に互の目を交えた備前伝を最も得意とし、他に、濤欄刃や直刃がある。

 本作は、寸法が短めに制作され、刃文も穏やかな直刃を焼いており、附帯する元服用の太刀拵の中身として特別に注文されたものと推察される。江戸時代後期には、これらの類例が経眼され、黒漆鞘銀金具小太刀拵も同時期の制作である。銀無垢の一作金具にて、唐草紋を毛彫りであらわして、目貫は織田木瓜の五木瓜紋となっている。由緒ある武家の若君が元服する際に、特別注文で製作されたものであろうか。

備考

新々刀 上作。

 

処々わずかな薄錆があります。

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