保存刀剣 NBTHK Hozon Paper |
No.A00345 |
白鞘 金着一重ハバキ |
売 約 済 |
刃長 : 69.4cm (2尺2寸9分) 反り : 2.0cm (6分) 元幅 : 2.9cm 先幅 : 2.1cm 元重 : 0.65cm 先重 : 0.5cm |
登録証 : 東京都教育委員会 昭和30年09月01日 |
国 : 肥前国 (佐賀県・長崎県) 時代 : 江戸時代前期 慶安頃 1648-1651年頃 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 平成25年01月29日 |
銘 : 肥前国住近江大掾藤原忠広 |
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形状 : 鍛 :
刃文 :
帽子 : 彫物 : 茎 : 鎬造、庵棟、身幅広め、重ね厚く、反りつき、中鋒となる。 小板目肌よくつみ、地沸微塵に厚くつき、米糠肌状となり、指表の中程がやや肌立ち、流れごころとなり、地景細かによく入る。 中直刃、浅くのたれごころを帯び、匂深く、小沸よくつき、細かに砂流しかかり、匂口明るく冴える。 直ぐに小丸に返り、先掃きかける。 表裏に棒樋を丸留する。 磨上げ(約6.0cm)、先切、鑢目切、目釘孔五中三埋(第三目釘孔が生ぶ孔)。 |
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説明 : 近江大掾忠広は、初代:忠吉の嫡子で、寛永九年父が歿した時は十九歳の青年であったが、同九年から作刀が見られる。これは元来刀匠としての天分と技量を持ち合わせていた事はもちろんであるが、初代:忠広当時の弟子達の協力によって彼を助けたことも大きな力となっている。寛永十八年七月に近江大掾を受領し、元禄六年八十一歳で歿している。この間、作刀歴は六十有余年におよび、肥前刀工中で最も多くの作品を残している。作風は大別して、直刃と丁子乱れの両様があり、いずれも上手である。 この刀は、小板目肌がよくつみ、地沸が微塵に厚くついて米糠肌状となり、地景が細かに入った鍛えに、刃文は中直刃が浅くのたれごころを帯び、匂深く、小沸よくつき、細かに砂流しかかり、匂口明るく冴えるなどの優れた出来口を見せている。彼の直刃の作例で、匂深となり、小沸がよくつきなど、二代忠広の直刃の典型的な作域をあらわしている。磨上げながら、2尺2寸9分(69.4cm)あり、元来は2尺4寸8分(75.0cm)を優に超える刀であったことが窺い知れる。地刃が品よくまとまった二代忠広の優品であり、匂口もふくよかで潤いがあり、地刃が明るく冴えわたっている。 |
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備考 : 新刀 上々作。 大業物。 |