秋庭包平

平成五年新作名刀展 入選受賞作品

No.A00328

(附) 刀箱

白鞘  金着二重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 71.1cm  (2尺3寸4分) 反り : 2.2cm  (7分)

元幅 : 3.25cm 先幅 : 2.65cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.5cm

登録証

県教育委員会

平成05年08月19日

: 兵庫県

時代 : 現代 平成5年 1993年頃

鑑定書

但馬国包平

平成癸酉歳兎花月

形状

刃文

 

帽子

彫物

鎬造、三ツ棟、身幅広め、重ね厚く、元先の幅差少なく、先反りつき、大鋒となる。

板目、処々柾がかり、流れ、肌立ちごころに、地沸つき、地景入る。

小のたれを主調に互の目・小互の目、少しく尖りこころの刃交じり、足入り、匂深く、小沸よくつき、金筋入り、砂流しかかる。

直ぐ調にのたれて小丸に返り、先掃きかける。

表裏に棒樋・添樋を掻き通す。

生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。

説明

 秋庭包平刀匠は、本名を正巳といい、昭和29年3月24日に生まれる。昭和49年、人間国宝:宮入昭平師に入門、昭和52年より師の死去により、兄弟子の高橋次平師に学ぶ。昭和54年、作刀承認を受け、兵庫県豊岡市において作刀する。昭和55年より新作名刀展に初出品し入選する。以後、優秀賞3回、努力賞5回など多数の受賞する。

 この刀は、鎬造、三ツ棟、身幅広め、重ね厚く、元先の幅差少なく、先反りつき、大鋒に結ぶ、所謂、南北朝時代の大太刀を大磨上にしたような姿形を示している。地鉄は、板目に、処々大肌をみせ、流れごころとなるなど古色が感ぜられる。刃文は、小のたれを主調に互の目・小互の目、少しく尖りこころの刃交じり、足入り、匂深く、小沸よくつき、金筋入り、砂流しかかるなどの作風となり、古作「志津」に倣ったものと思量される。平成5年、新作名刀展において入選を受賞した作品で、古名刀を想わせるよく練れた地鉄に、さすがに宮入一門であり匂口が明るく冴えている。

備考

刀箱

「刀 一口」

「平成癸酉歳卯花月 但馬国包平」

秋庭包平1
秋庭包平2
秋庭包平3
秋庭包平4
秋庭包平5

 

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