保存刀剣 NBTHK Hozon Paper |
No.A00317 |
(附) 朱呂色塗鞘打刀拵 白鞘 上貝金着下貝素銅尾張ハバキ |
売 約 済 |
刃長 : 63.4cm (2尺0寸9分) 反り : 1.6cm (5分) 元幅 : 3.2cm 先幅 : 2.3cm 元重 : 0.8cm 先重 : 0.5cm |
登録証 : 愛知県教育委員会 昭和48年02月23日 |
国 : 尾張国 (愛知県-西部) 時代 : 江戸時代中期 延宝頃 1673-1681年頃 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 平成24年01月27日 |
銘 : 伯耆守藤原信高 |
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形状 : 鍛 : 刃文 :
帽子 : 茎 : 鎬造、庵棟、身幅広め、重ね厚く、寸詰まり、反りつき、中鋒伸びごころとなる。 板目つみ、処々柾交じり、地沸厚くつき、地景入る。 元を直ぐに焼きだし、その上は大互の目みだれ、小互の目交じり、足入り、総じてやや角がかり、濤欄風となり、匂深く、小沸よくつき、金筋入り、砂流しかかり、玉を焼く。 直ぐに小丸に返り、先掃きかける。 生ぶ、先栗尻、鑢目筋違に化粧つく、目釘孔二。 |
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拵 : 鐔 :
柄 : 縁頭 :
目貫 : 朱呂色塗鞘打刀拵 総長 : 110.0cm 船に櫂図、丸形、鉄地阿弥陀鑢、小透、赤銅象嵌、片櫃孔、鋤残し耳、貞広 高さ:7.7cm 幅:7.4cm 厚さ:0.3cm 白鮫着、黒糸柄巻。長さ:26.0cm 赤銅磨地、銀小縁、無銘 高さ:4.05cm 幅:2.3cm 剣巻龍図、赤銅容彫、金色絵 |
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説明 : 信高は、政常・氏房と共に尾張新刀を代表する刀工で、中でも信高は六代まで続き、初代から五代までが「伯耆守」を受領している名門である。銘振りは皆よく似ており代別の判別は難しいが、中では作品の多いのが二代・三代である。本作は銘振りより三代作と思量される。 三代:信高は、河村三之亟、初め信照と称す。寛文5年、「伯耆守」受領、宝永4年に没す。活躍年代は寛文-延宝年間が中心で、父である二代:閑遊入道と協力して製作したものが多い。その為、二代との合作銘があり、作風もまた似通っている。 本作は、身幅広めに、重ね厚く、寸詰まり、中鋒が延びごころに結び、手持ちの重い堂々とした体配を呈す。地鉄は、板目がよくつんで、地沸が厚くつき、処々わずかに柾が刈る。刃文は、元を直ぐに焼きだし、大互の目乱れを焼いた濤欄風の作柄となり、一見すると大阪新刀に見紛うものであるが、地鉄が大阪新刀ほどにはつまずに、柾ごころなどをみせ、刃紋も角がかった刃をみせるところなどが相違する。三代:信高の濤欄乱れの作風にて、堂々とした体配であることも好ましい。 |
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備考 : 新刀 中上作。
時代の為、柄糸・鮫皮に劣化がみられます。 |