保存刀剣 NBTHK Hozon Paper |
No.A00316 |
(附) 金梨子地五七桐紋金蒔絵鞘衛府太刀拵 白鞘 金着一重太刀ハバキ |
売 約 済 |
刃長 : 63.5cm (2尺0寸9分) 反り : 1.0cm (6分) 元幅 : 2.4cm 先幅 : 1.5cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.3cm |
登録証 : 神奈川県教育委員会 平成14年03月15日 |
時代 : 近代 大正3年 1914年 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 平成24年06月21日 |
銘 : 源包治作 大正三年八月吉日 |
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形状 : 鍛 : 刃文 : 帽子 : 彫物 : 茎 : 鎬造、庵棟、身幅細め、重ね尋常に、反りつき、中鋒となる。 小板目肌つみ、地沸つき、無地風の肌合いとなる。 細直刃、匂い本位にわずかに小沸つき、匂口うるみごころとなる。 直ぐに大丸ごころに焼詰める。 表裏に棒樋を角留する。 生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一。 |
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拵 : 金梨子地五七桐紋金蒔絵鞘衛府太刀拵 総長 : 89.0cm |
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説明 : 包治は本名を森口次郎といい、宮本包則と笠間一貫斎繁継の門人となる。大正頃に活躍し、大正天皇の御大典に際して作刀を行う。 本作も大正天皇の御大典に際して製作されたもので、皇室ゆかりの人物が式典に参列するために製作を依頼したものと推察される。刀身は、包治の他には月山貞一・貞勝や柳川直弘ら当時の一流刀工が製作を行い、外装は当時の最高技術を用いた華麗な装飾が施されている。 金梨子地五七桐紋金蒔絵鞘衛府太刀拵は、裏側に二つの五七桐紋蒔絵があり、鞘の保存状態も極めて良好となっている。総金具も表目釘にわずかのへこみがあるものの、他は完璧の状態であり完品に近いといえる。 刀身は残念ながら、羽山円真などにも見受けられる所謂、洋鉄を用いている。従って、地鉄は無地風にて、刃文はうるみごころとなり、帽子も返っていない。加えて、余程に錆が深かったのか小さな沈金錆の痕跡が全体に多くあるなど美術的な価値は高くない。 |
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<御大典について> 即位の礼(そくいのれい)は、天皇が践祚(せんそ)後、皇位を継承したことを内外に示す儀典で、最高の皇室儀礼とされる。諸外国における戴冠式にあたる。即位式(そくいしき)の後に、五穀豊穣を感謝し、その継続を祈る一代一度の大嘗祭が行われる。即位の礼・大嘗祭と一連の儀式を合わせ御大礼(ごたいれい)または御大典(ごたいてん)とも称される。 (Wikipediaより) |
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備考 :
刀身には、平地、樋中、棟、特に上部など全体に沈金錆の跡があります。研磨を行う際に、錆が深く取り切らなかったものと思われます。 |