保存刀剣 NBTHK Hozon Paper |
No.A00312 |
白鞘 金着二重ハバキ |
参 考 品 |
刃長 : 43.4cm (1尺4寸3分) 反り : 04cm (1分強) 元幅 : 2.45cm 元重 : 0.45cm |
登録証 : 県教育委員会 昭和52年07月28日 |
国 : 備前国 (岡山県-南東部) 時代 : 室町時代初期 応永28年 1421年 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 平成23年01月28日 |
銘 : 備州長船盛光 応永廿八年二月日 |
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形状 : 鍛 :
刃文 :
帽子 : 彫物 : 茎 : 平造、庵棟、身幅・重ね尋常に、大きく寸延びて、反り浅く、先反り風なる。 板目つみ、杢交じり、処々柾がかり、肌立ちごころに、地沸つき、地景入り、棒映り立つ。 丁子に互の目・小互の目・処々腰の開いた互の目交じり、部分的に逆がかり、足入り、匂主調に、小沸よくつき、金筋入り、砂流しかかる。 直ぐに小丸に返り、先掃きかける。 表のハバキ元に腰樋、裏に刀樋を丸留する。 生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一(瓢箪型に下半分を素銅埋)。 |
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説明 : 盛光は、師光の子で、修理亮と称し、康光と並んで「応永備前」と呼称される室町初期の備前鍛冶の双璧であり、活躍年代は応永2年より永享年間に至る。この派の作風には、一見すると鎌倉期の一文字派や長船物の作域を想わせるものがあるが、板目に杢を交えて肌立った鍛えに地景風のかねが入り、焼刃には腰の開いた互の目が目立ち、帽子は先の尖った、所謂「ローソクの芯」と形容される特徴的なものとなるところなどに、一派の特色が表示されている。 この脇指は、平造りで、身幅の割に寸が延び、先反りのついた応永頃の典型的な脇指姿を示している。、板目に杢が交じり、細かに地景が交じった鍛えに直ぐ映りが立ち、刃文も丁子を主調として腰の開いた互の目を交えた乱れとなるなど、応永備前の特色が顕著に現れた佳作である。 |
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備考 : 中古刀 上作。 大業物。
保存刀剣鑑定書では、「永」の字を四角(□)でくくります。 |