保存刀剣 NBTHK Hozon Paper |
No.A00288 |
白鞘 金着一重ハバキ |
売 約 済 |
刃長 : 69.7cm (2尺3寸) 反り : 1.8cm (6分) 元幅 : 0.65cm 先幅 : 0.5cm 元重 : 2.65cm 先重 : 1.7cm |
登録証 : 大阪府教育委員会 昭和50年12月16日 |
国 : 東京都 時代 : 近代 明治43年 1910年 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 平成26年03月20日 |
銘 : 正吉作 (森岡正吉) 明治四十三年九月 為八世居士 |
|
形状 : 鍛 : 刃文 :
帽子 : 彫物 :
茎 : 鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常に、浅く反りつき、中鋒となる。 小板目肌よくつみ、処々わずかに柾がかり、地沸厚くつき、地景入る。 小互の目を連れて焼き、丁子風の刃・尖り刃など交じり、足よく入り、匂深く、小沸よくつき、砂流し細かにかかり、匂口明るい。 直ぐに小丸に返る。 表:棒樋を丸留めし、その下に玉追い龍、裏:棒樋を丸留めし、その下に爪をともに肉彫りする。 生ぶ、先栗尻、鑢目筋違化粧つく、目釘孔一。 |
|
説明 : 森岡正吉は、本国が土佐にして、南海太郎朝尊の孫という。宮本包則、及び月山貞一に師事し、東京:麹町・小石川などに住み、同じく土佐出身の田中光顕の援助を受け、物質的には恵まれていたという。大正9年2月3日、46歳にて没す。子に森岡正孝、弟子に笠間一貫斉繁継らがいる。作風は、月山貞勝に近似し、姿の優しい作品が多く、刃紋は直刃に足が入り匂深いもの、逆丁子刃などを焼き、龍図の彫物も巧みである。また、元帥刀を製作する栄誉を得たのは森岡正吉・月山貞勝・笠間繁継・堀井俊秀の四名のみとなる。若くして没してしまったのは誠に残念であるが、明治・大正を代表する名人といえる。 本作は、地鉄は小板目が詰んだ精美な肌合いとなる。刃紋は穏やかなる小沸出来の互の目乱れを焼いており、匂口が明るい点が特筆される。表の腰元には、玉追い龍の彫物をを精緻に肉彫りしている。月山貞一・貞勝父子の作に迫る名人:森岡正吉の優刀となっている。 |
|
備考 :
古研ぎの為に、部分的にヒケ・薄錆がみられます。 |