無鑑査 Mukansa 平成十二年新作名刀展 無鑑査出品作品 |
No.A00287 |
白鞘 金着二重ハバキ |
売 約 済 |
刃長 : 75.9cm (2尺5寸) 反り : 2.4cm (7分半) 元幅 : 3.2cm 先幅 : 2.3cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.45cm |
登録証 : 岩手県教育委員会 平成11年08月20日 |
国 : 岩手県 時代 : 現代 平成11年 1999年 |
鑑定書 : |
銘 : 盛岡住山口清房作之 平成己卯歳八月吉日 |
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形状 : 鍛 : 刃文 :
帽子 : 彫物 : 茎 : 鎬造、庵棟、身幅やや広め、重ね厚く、長寸、反りつき、中鋒つまりごころとなる。 小板目肌よくつみ、地沸つき、地景入る。 重花丁子、焼高く、華やかに乱れ、足入り、匂深く、匂本位に小沸つき、砂流しかかり、匂口明るい。 乱れ込み小丸に返り、先掃きかける。 表裏に棒樋を掻き流す。 生ぶ、先栗尻、鑢目筋違に化粧つく、目釘孔一。 |
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説明 : 山口清房刀匠は、本名を山口武といい、昭和7年12月4日に岩手県に生まれる。石川県の人間国宝:隅谷正峯氏に師事し、昭和44年に作刀認可を得て、独立後は岩手県盛岡市で鍛刀する。「新作名刀展」において数多くの特賞を受賞し、昭和61年に無鑑査に認定される。作風は、師:隅谷正峯氏と同じく古作:一文字の華やか丁子乱れを理想とし、隅谷正峯氏は「隅谷丁子」と呼ばれる華麗な重花丁子乱れの備前伝を完成し、山口刀匠もそれをよく踏襲している。他に同じ隅谷一門には、瀬戸吉廣氏、広木弘邦氏、宮入法廣氏、安達義昭氏らがいる。 本作は、身幅やや広めに、重ね厚く、長寸にて、反り深く、中鋒つまりごころの猪首風となり、表裏には棒樋を掻き流した鎌倉中期の豪壮な太刀姿をなす。刃紋は、師:隅谷正峯氏を彷彿とさせる華やかな重花丁子を焼き、匂口が明るいことが特筆される。山口清房刀匠が67歳の円熟期の作品であり、鎌倉中期の備前一文字を見事に再現している。平成12年、新作名刀展に無鑑査出品された作品であり、さすがに優れた出来映えとなっている。 |
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備考 : 無鑑査 平成十二年新作名刀展 無鑑査出品作品 |