森山兼茂

 

No.A00285

白鞘  銀無垢一重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 90.0cm  (2尺9寸6分半) 反り : 1.6cm  (6分)

元幅 : 3.3cm 先幅 : 2.5cm 元重 : 0.8cm 先重 : 0.5cm

登録証

千葉県教育委員会

昭和45年08月14日

: 千葉県

時代 : 現代 昭和44年 1969年

鑑定書

下総国南相馬住兼茂作(森山兼茂)

昭和己酉年

形状

刃文

 

帽子

鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、元先の幅差少なく、反り浅く、中鋒となる。

板目処々柾がかり、肌立ちて、地沸つき、地景入り、鉄色黒みがかる。

浅いのたれ調に互の目・小互の目・尖り刃など交じり、足・葉入り、小沸つき、総体に叢だち、砂流しかかり、飛焼・棟焼交え、匂口沈みごころとなる。

直ぐ調に小丸に返り、先掃きかける。

生ぶ、先入山、鑢目大筋違に化粧つく、目釘孔一。

説明

 森山兼茂刀匠は、本名を森山修といい、千葉県南相馬(柏市・我孫子市)において作刀する。鍛刀の業は独学で、戦前は陸軍受命刀匠にも任命される。戦後は昭和44年に、文化庁より作刀承認を受けて作刀を再開する。子に森山兼裕刀匠がおり、父子で新作名刀展において数多く受賞する。作風は、相州伝を得意とし、独特な地景を交え、地沸が厚くよくついた地鉄となり、刃紋は、沸が強く地鉄に肌が絡み、良く働き様々な景色となる。

 本作は、ほぼ3尺に近い(90.0cm)と非常に長寸な大太刀にて、身幅広く、重ねが厚く、豪壮な体配となる。地鉄は、板目が処々流れ、総体に肌立ちこころとなり、地沸がつき、地景がいり、鉄色黒みがかる。刃紋は、小のたれを主調に互の目・小互の目・尖り刃など交え、足・葉入り、小沸ややむらだち、砂流しかかり、匂口沈みごころとなる。

備考

指表の物打ちに、やや大きい鍛え割れがあります。数ヶ所、小傷があります。

全体・棟に小錆・ヒケがあります。

鞘にテープ痕があります。

森山兼茂1
森山兼茂2
森山兼茂
森山兼茂

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