会津道辰

保存刀剣 NBTHK Hozon Paper

No.A00279

(附) 研出鮫鞘小サ刀拵

白鞘  銀着一重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 28.8cm  (9寸5分弱) 反り : 0.5cm  (2分)

元幅 : 2.5cm 元重 : 0.75cm

登録証

岐阜県教育委員会

昭和40年01月27日

: 岩代国 (福島県-西部)

時代 : 江戸時代後期 文化十三年 1816年

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀剣鑑定書

平成24年01月27日

会津住道辰作

文化十三年八月吉日

形状

刃文

 

帽子

平造、庵棟、身幅・重ね尋常に、先反りつく。

小板目肌つみ、処々細かに柾がかり、僅かに流れ、地沸つき、地景入る。

腰元に、小互の目を三つ乃至四つ焼き、その上は、中直刃、匂深く、小沸よくつき、細かな砂流しかかる。

直ぐに小丸に返り、先掃きかける。

生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一。

 

縁頭

 

目貫

小柄

裏瓦

研出鮫鞘小サ刀拵 総長 : 45.0cm

研出鮫着、竪丸形、木製

高さ:5.2cm 幅:3.4cm 厚さ:3.6cm

白鮫着、白糸柄巻。長さ:12.5cm

研出鮫着、木製

高さ:3.7cm 幅:2.0cm

茶道具図、四分一容彫、金・銀・素銅象嵌色絵

菊図、真鍮地、金色絵 縦:9.6cm 横:1.3cm

雲龍図、銀地、高彫象嵌金色絵 縦:14.6cm 横:0.9cm

鉄地、枯木金象嵌

説明

 尚武の気風高い会津の地においては、古くは室町時代後期に葦名盛氏に仕えた美濃国:三代兼定(疋定:ひきさだ)の子:古川清右衛門兼定の古川家をはじめとする「五鍛冶六家」と呼ばれる多くの刀工が活躍した。元禄期までに興った「五鍛冶」には古川家(兼定)・下坂家(為康)・三善家(長道)・中条家(道辰)・鈴木家(兼友)、江戸後期にかけて比較的に若い系統の「六家」には下坂別家・角家(元興)・皆川家(宗寿)・村田家(国宗)・若林家(重房)・長尾家(将尊)がある。

 五鍛冶のひとつ中条家は、初代:長俊が三善長国の門弟として会津に従い、三代:道辰が初代:三善長道に鍛刀を学んで元禄年間に分流独立した。

 四代:道辰は、藤助または文吉と称し、初銘は道安、文化3年以降に道辰に改める。文政5年、尾張国:犬山の日比野道春方で打ったものがある。嘉永年間頃に歿し、円満寺に葬られた。作品は刀・脇指などが比較的に多く、長銘に「若狭守四代道辰」などと銘するものもある。

 本作は、平造りの短刀姿に、鍛えは小板目肌が詰むものの僅かに柾がかるなどの会津物特有の強い鍛えをみせている。刃紋は、腰元に小互の目を三つ、四つと腰刃風に焼き、その上は直刃を焼いた千子村正を写したものであろう。

備考

古研ぎの為、全体に細かいヒケ、僅かな薄錆があります。

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