海部泰吉

保存刀剣 NBTHK Hozon Paper

No.A00268

白鞘  銀着一重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 68.0cm  (2尺2寸4分強) 反り : 2.2cm  (7分)

元幅 : 2.8cm 先幅 : 2.0cm 元重 : 0.55cm 先重 : 0.4cm

登録証

岐阜県教育委員会

平成23年05月12日

: 阿波国 (徳島県)

時代 : 室町時代後期 大永頃 1521-1527年頃

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀剣鑑定書

平成23年08月17日

阿州泰吉作

形状

刃文

 

 

帽子

鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常に、元先の幅差さまでつかず、浅く反りつき、中鋒となる。

板目、わずかに杢を交え、総体に柾がかり流れ、部分的に地斑状の肌合いをみせ、地沸つき、地景入り、淡く白け映り立つ。

中直刃、少しく小互の目を交え、匂本位にわずかに小沸つき、刃縁に打ちのけ交じり、匂口沈みごころとなる。

直ぐに小丸に返る。

磨上げ(約6.0cm)、先切、鑢目勝手下がり、目釘孔二。

説明

 阿波国海部派の祖は、海部太郎氏吉で康暦の頃としているが、南北朝時代まで時代の遡るものは現存せず、世に海部物と呼ばれる作品の多くは室町時代のものである。明応頃より、氏吉の作が遺されており、永正・大永頃から泰吉の作が比較的に多く見受けられる。作風は、のたれ、直刃、そして郷義弘に見紛う乱れ出来があり、他に切刃造に刀身銘を入れた脇指などがある。

 本作の海部泰吉は、海部氏吉の子で、古刀期の海部刀のなかでは現存するものが多い。海部刀は海部氏吉の作で三善長慶所持の名物「岩切海部」に代表されるように如何にも物切れしそうな実用本位な刀であり、古刀期の海部派の作風をよくあらわしている。

備考

末古刀 上作。

 

刃区が欠けています。指表の中程、指裏の下部などに数ヶ所に小傷があります。

古研ぎの為に、全体に細かいヒケがあり、切っ先・物打ちにヒケが多く見られます。切っ先・刃先などの数ヶ所に小錆がみられます。

海部泰吉1
海部泰吉2
海部泰吉3
海部泰吉4

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