保存刀剣 NBTHK Hozon Paper |
No.A00265 |
白鞘 素銅一重ハバキ |
売 約 済 |
刃長 : 40.8cm (1尺3寸5分弱) 反り : 1.0cm (3分) 元幅 : 3.0cm 元重 : 0.8cm |
登録証 : 岐阜県教育委員会 平成23年05月12日 |
国 : 越前国 (福井県-北部) 時代 : 江戸時代前期 寛永頃 1624-1643年頃 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 平成23年08月17日 |
銘 : (無銘) 越前関 |
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形状 : 鍛 :
刃文 :
帽子 : 彫物 :
茎 : 平造、三ツ棟、身幅やや広めに、重ね厚く、寸延びて、先反りつく。 板目に、杢目肌が顕著にあらわれ、肌立ちて、処々黒い肌合いをみせ、地沸つき、地景太く入り、いわゆる越前鉄の肌合いを呈す。 のたれに互の目・少しく尖りごころの刃を交え、足入り、匂口締まりごころに小沸つき、総じて叢となり、刃縁に砂流し交える。 たるみ込み、先大丸風に返り、先掃きかける。 表に、大振りに薬師如来・毘沙門天・文殊菩薩の三体仏、裏に同じく大振りの三鈷付剣をともに肉彫する。 生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。 |
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説明 : 越前関とは、新刀期にはいり美濃国関から越前国福井城下に移住した刀工群をいう。代表工として、大和大掾正則、伯耆守汎隆、播磨大掾重高などがいる。いずれも実用に優れた刀剣を製作し世に送り出した。なお、高橋喜内らによる刀身彫刻も上手である。 本作は、越前関の極めがついているが、元来は大和大掾正則の銘があったものといわれている。初代:大和大掾正則は元和頃、越前において活躍した刀工であり、彫物も上手である。この脇指は、故あって無銘になったことは誠に惜しまれるが、地刃健全にて出来も優れ、上研磨されており好ましい一振りである。 |
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備考 : 前所有者の鞘書があります。上部にわずかに横ヒケ・あたりがあります。 |