保存刀剣 NBTHK Hozon Paper |
No.A00260 |
(附) 金梨地塗鞘小サ刀拵 白鞘 銀無垢二重ハバキ |
売 約 済 |
刃長 : 24.2cm (8寸) 反り : 0.3cm (1分) 元幅 : 2.65cm 元重 : 0.45cm |
登録証 : 千葉県教育委員会 昭和47年11月24日 |
国 : 常陸国 (茨城県-中部・東部) 時代 : 江戸時代後期 慶応三年 1867年 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 平成23年08月17日 |
銘 : 日出一 (常陸) 慶応三 二月日 |
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形状 : 鍛 : 刃文 : 帽子 : 茎 : 鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常に、浅く反りつき、大鋒となる。 板目つみ、処々柾がかり、地沸つき、地景入る。 小のたれ調に小互の目交じり、足入り、小沸よくつき、さかんに砂流しかかる。 小互の目を焼き、直ぐに小丸に返り、先掃きかける。 生ぶ、先栗尻、鑢目切、目釘孔一。 |
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拵 : 鐔 :
柄 : 縁頭 :
目貫 : 小柄 : 金梨地塗鞘小サ刀拵 総長 : 41.0cm 竪丸形、鉄網代地、片櫃孔、無銘 高さ:5.6cm 幅:4.5cm 厚さ:0.3cm 白鮫着、皮柄巻。長さ:10.6cm 鉄網代地、無銘 高さ:3.8cm 幅:2.0cm 鼠図、素銅地容彫、金色絵 柿図、鉄地、素銅赤銅金色絵 縦:8.5cm 横:1.4cm |
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説明 : 日出一は、銘鑑にはその名が記載されていないものの、「水戸の刀匠」に拠れば横山祐光門人にて、水戸に住し、「神刀藤原日出一」と切るとあり、年代を明治頃としている。 「おそらく造」とは、短刀の切っ先が刃長の半分以上を占める造りをいう。"おそらく"の語源については、恐らくこんなものは他にあるまい、恐ろしい短刀などの諸説がある。また、「埋忠銘鑑」に所載する本阿弥光甫の差料で、のちに片桐且元の嗣子・孝利の手に渡った島田助宗の7寸7分(23.3cm)の短刀には刀身に「おそらく」の文字が陰刻されている。おそらく造の作例は、比較的に各時代にあり、新刀期ではやはり島田助宗の流れを汲む山城守国清、新々刀期には再び流行をみせ山浦一門に多く山浦清麿、栗原信秀などに作例がある。 本作も、「おそらく」の文字はないものの大切っ先の部分が約15cmにおよび堂々としたおそらく造の形状をなしている。地鉄は、小板目肌となるが水戸物らしく処々に柾をみせている。刃紋は、小互の目を主調に互の目交じり、小沸がよくついて、砂流しがさかんにかかり、刃が明るい。附帯する金梨地塗鞘小サ刀拵も製作当時のものと鑑せられ時代色がよくあらわされている。 |
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備考 : |