保存刀剣 NBTHK Hozon Paper |
No.A00253 |
白鞘 銀着一重ハバキ |
売 約 済 |
刃長 : 25.9cm (8寸5分半) 反り : わずか 元幅 : 2.3cm 元重 : 0.7cm |
登録証 : 福岡県教育委員会 平成11年03月18日 |
国 : 伯耆国 (鳥取県-西部) 時代 : 室町時代後期 天文年間 1532-1555年 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 平成11年06月04日 |
銘 : 伯耆国住広賀作 天□□年八月日 |
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形状 : 鍛 : 刃文 :
帽子 : 茎 : 平造、庵棟、やや細身ながら寸延びて、重ね厚く、反りわずかにつく。 板目に、小杢交じり、地沸厚くつき、地景太く入り、鉄色黒みがかる。 焼幅広めに広賀独特の丸い互の目を連れて焼き、矢筈刃・角張った刃・尖りごころの刃など交じり乱れ、棟方より棟区までも同様の刃を焼き、よく沸づき、刃縁に小さな飛焼を交え、いわゆる皆焼状となり、砂流しかかり、刃中よく働いている。 乱れ込み尖って返り、長く焼下げ棟方の焼刃に繋ぎ、先掃きかける。 生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一。 |
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説明 : 室町末期の伯耆鍛冶を代表する広賀の家系は道祖尾家と見田家に分かれ、道祖尾家は室町時代の文明頃から江戸期に亘り倉吉鍛冶町にて作刀し、見田家は天文頃の五郎左衛門尉にはじまり、藤十郎、勘助とつづき、津原に住し、後に倉吉と往還するようになり、名跡は江戸前期まで栄えている。広賀の作風は、末相州・末備前などに通じるものであるが、中に一種の野趣が盛られ、かな色に黒味あるものがあって、そこがこの派のみどころともなっている。 本作は、作風は相州綱広をおもわせる皆焼刃を見事にやき、地鉄が黒みを帯びるなどの広賀の特長をあらわした楽しめる一振りである。茎の状態はやや惜しまれ、裏年号は判読できないが体配などから天文の五郎左衛門尉であろうか。 |
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備考 : 指表の中程に鍛え割れがあります。 部分的に、古錆がみられます。 |