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No.A00211 |
白鞘 金着二重ハバキ |
売 約 済 |
刃長 : 36.5cm (1尺1寸9分) 反り : 0.6cm (1分強) 元幅 : 0.25cm 元重 : 0.7cm |
登録証 : 埼玉県教育委員会 平成01年03月16日 |
国 : 埼玉県 時代 : 現代 平成1年 1989年 |
鑑定書 : |
銘 : 竹花一貫斎繁久 彫同作 平成元年八月吉日 |
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形状 : 鍛 : 刃文 : 帽子 : 彫物 : 茎 : 平造、三ツ棟、身幅広く、重ね厚く、浅く反りつく。 板目よくつみ、地沸つき、地景入る。 互の目乱れ、小互の目・丁子風の刃など交じり、足入り、小沸つき、砂流しかかる。 直ぐに小丸に返る。 表に昇龍、裏に梵字に護摩箸を肉彫する。 生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一。 |
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説明 : 竹花繁久刀匠は、昭和24年2月13日に生まれ、本名を竹花久司といい、「一貫斎」と号す。昭和47年、酒井一貫斎繁政刀匠に入門し、鍛刀の技を修行する。昭和53年、文化庁より作刀承認を得る。昭和54年、新作刀展覧会において初入選し、以後、優秀賞・努力賞など多数受賞する。昭和58年、埼玉県比企郡に鍛刀場を開設する。 一門の刀匠は、「一貫斎」と号し、笠間繁継、宮口寿広(靖広)、酒井繁政、塚本起正らの先達がいる。それぞれが各時代の名人として広く知られており、一門の特徴して華やかな丁子乱れを巧みに焼き、刃中の働きが盛んであり、匂口が明るく冴えることが特筆される。また、彫技も得意とし、緻密なる龍図の彫物はまことに美事である。 竹花繁久刀匠の作風は、南北朝時代の名工:備前長船長義に私淑し、延文・貞治頃の大切先となる豪壮な姿に、長義の得意した「相伝備前」の沸強い大乱れな作風を得意とする。また、他の一門の刀匠と同じく彫物も上手である。 本作は、南北朝期に見受けられる身幅広く、寸の延びた大振りな平造りの体配に、地鉄は精美にして、刃文は、焼きの高い互の目乱れを焼いている。緻密な昇龍の彫物ともよく調和した優品である。 |
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備考 : 数ヶ所に小さな点状の錆跡があります。裏:ハバキ下に小錆があります。 |