小沢正寿

 

No.A00196

黒変塗鞘打刀拵  銀無垢一重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 77.9cm  (2尺5寸7分) 反り : 2.3cm  (8分)

元幅 : 3.5cm 先幅 : 2.9cm 元重 : 0.75cm 先重 : 0.6cm

刀身重量(裸身) : 1,169g  刀身重量(鞘を払って) : 1,420g

登録証

北海道教育委員会

昭和51年06月14日

: 埼玉県

時代 : 現代 昭和43年 1968年

鑑定書

武州吾野住小沢正寿作

昭和二二十三年十月一日

形状

刃文

 

帽子

鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、反りよくつき、中鋒延びごころに結ぶ豪壮な姿となる。

板目、杢交じり、肌目がたち、地沸つき、地景入る。

互の目に小互の目・角がかった刃など交じり、総体に逆がかり、足長く入り、、小沸むらづき、金筋入り、砂流し幾重にもかかる。

直ぐに小丸に返り、先掃きかける。

生ぶ、先栗尻、鑢目筋違に化粧つく、目釘孔一。

 

縁頭

目貫

黒変塗鞘打刀拵 総長 : 114.0cm

朝日に正月飾り図、撫角形、鉄地、高彫、象嵌色絵、鋤残耳、両櫃孔、無銘

高さ:8.3cm 幅:7.7cm 厚さ:0.55cm

白鮫着、黒糸巻。長さ:29.5cm

角 高さ:4.9cm 幅:2.7cm

柿図、赤銅地容彫、素銅色絵

説明

 小沢正寿刀匠は、大正9年5月25日に生まれ、本名を岩造といい、刀工銘は師匠である宮口寿広師の「寿」、塚本起正師の「正」の一字を組み合わせ、塚本起正師が「正寿」と命名する。埼玉県飯能市に於いて作刀し、「吾野」「正丸峠」と地名を銘文に切ったものがある。高松宮賞をはじめ数多くの賞を受賞し、作風は華麗な丁子乱れの備前伝を得意とし、他に山城伝・相州伝などもある。平成5年、73歳で歿している。

 本作は、身幅広く、重ねの厚い造込みにて手持ちがズシリと重く、反りの良くついた豪壮なる姿となる。鍛えは、無地風とはならず、板目に杢交じり、やや肌目立ち、地沸が厚くつき、黒みを帯びるなど変化がある。刃文は、小沢正寿刀匠が得意とした備前伝にて、焼きの高い、互の目乱れが総体に逆がかり、沸づいてやや叢となり、刃中には砂流しが幾重にも働いている。

備考

この商品には白鞘は附帯しません。

全体に縦ヒケがみられます。

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