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No.A00183 |
白鞘 金着一重ハバキ |
売 約 済 |
刃長 : 73.1cm (2尺4寸1分) 反り : 2.6cm (8分) 元幅 : 3.5cm 先幅 : 3.0cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.55cm |
登録証 : 埼玉県教育委員会 平成09年07月02日 |
国 : 埼玉県 時代 : 現代 平成10年 1998年 |
鑑定書 : |
銘 : 竹花繁久彫同作 平成十年二月日 |
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形状 :
鍛 :
刃文 : 帽子 :
彫物 : 茎 : 鎬造、庵棟、身幅広く、重ねやや厚めにて、長寸となり、先反りつき、大鋒に結ぶ豪壮な姿を呈す。 小板目肌よく錬れてつみ、細かに地沸つき、地景入る。 丁子乱れ、互の目・小互の目交じり、焼き高く華やかとなり、足よく入り、総体に沸づき、金筋、砂流し幾重にもかかる。 乱れ込み、先やや尖りごころに深く返り、先掃きかける。 表裏ともに、上部に棒樋に添樋を丸留にし、表に玉追昇龍、裏に梵字、護摩箸、蓮台を重ね彫りにする。 生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一。 |
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説明 : 竹花繁久刀匠は、昭和24年2月13日に生まれ、本名を竹花久司といい、「一貫斎」と号す。昭和47年、酒井一貫斎繁政刀匠に入門し、鍛刀の技を修行する。昭和53年、文化庁より作刀承認を得る。昭和54年、新作刀展覧会において初入選し、以後、優秀賞・努力賞など多数受賞する。昭和58年、埼玉県比企郡に鍛刀場を開設する。 一門の刀匠は、「一貫斎」と号し、笠間繁継、宮口寿広(靖広)、酒井繁政、塚本起正らの先達がいる。それぞれが各時代の名人として広く知られており、一門の特徴して華やかな丁子乱れを巧みに焼き、刃中の働きが盛んであり、匂口が明るく冴えることが特筆される。また、彫技も得意とし、緻密なる龍図の彫物はまことに美事である。 竹花繁久刀匠の作風は、南北朝時代の名工:備前長船長義に私淑し、延文・貞治頃の大切先となる豪壮な姿に、長義の得意した「相伝備前」の沸強い大乱れな作風を得意とする。また、他の一門の刀匠と同じく彫物も上手である。 この刀は、南北朝時代に活躍した備前長船長義写しの作であり、南北朝時代を髣髴させる大切先の豪壮な姿に、丁子を主体に大乱れを形成し、匂い深く、沸づき、刃中には金筋・砂流しが幾重にもよく働いている。また、表には、玉追昇龍を力強く緻密に彫り、裏には、梵字・護摩箸・蓮台を重ね彫りにしている。竹花繁久刀匠が49歳の時にして傑作の一振りである。 |
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備考 : 二箇所わずかにヒケがあります。 |