商品詳細
太刀 奥吉野住人国平作 (河内国平) 昭和五十三年六月十六日 (無鑑査) Tachi [Kawachi Kunihira]
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無鑑査 Mukansa
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No. A00181
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白鞘 本間薫山先生鞘書 金着二重鎺 | |||||||||||||
刃長 : 73.2cm (2尺4寸1分強) 反り : 1.8cm (6分) 元幅 : 3.25cm 先幅 : 2.6cm 元重 : 0.8cm 先重 : 0.65cm |
登録証: 東京都教育委員会平成16年06月08日 |
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鑑定書: |
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説明: 河内国平刀匠は、本名を道雄といい、昭和16年、第十四代刀匠:河内守国助の次男として大阪に生まれる。昭和41年、関西大学卒業後、人間国宝:宮入昭平刀匠に師事し「相州伝」を習う。昭和47年、独立。奈良県東吉野村に鍛刀場を開設する。昭和59年、人間国宝:隅谷正峯刀匠に入門し、「備前伝」を習う。昭和62年、(公)日本美術刀剣保存協会の無鑑査認定を受ける。平成7年、刀剣製作古法「大和伝」を修得する。伊勢神宮式年遷宮太刀製作、鋳造七支刀を復元など。 指導者としても、高見太郎国一氏、清田次郎国悦氏、藤田三郎国宗氏、石田四郎国壽氏、宇戸五郎国之氏、小宮六郎国天氏と多くの優秀な刀匠を育成する。また、刀剣界きっての書家としても知られている。著書に「刀匠が教える日本刀の魅力」がある。 本作は、身幅広く、元先の幅差つかず、反りが浅めとなり、中鋒が延びごころに結ぶ南北朝時代の大太刀を大磨上げにした姿形をしめす。地鉄は、板目がよく錬れてつみ、地沸が厚くつき、地景が太くよく入り、やや肌目がたった味わいある地鉄となる。刃文は、小のたれを基調に互の目交じり、強く沸づいて、刃肌にからみて、金筋・砂流しなどが幾重にもかかり、刃中が誠によく働いて様々な景色を創出しており、さらに匂い口が明るく冴えていることも特筆される。河内国平刀匠は、「相州伝」を人間国宝:宮入昭平刀匠について学ぶが、本作はまさにそれにあたり、刃中よく働き、匂い口が明るい点などから相州上工のなかでも郷義弘を意識したものであろう。新刀期においても、南紀重国・長曽弥虎徹興里らが郷義弘に私淑したと推察される作がまま経眼される。 河内国平刀匠が37歳の作にして、本間薫山先生もその鞘書のなかで「現代刀中出色之」とその出来映えを絶賛されている。 本年(平成22年)の春には東京・銀座においてギャラリー&トークショー「銀座に刀鍛冶が、やってきた!」を開催し大きな反響を呼んでおり、今後の活躍をますます嘱望される現代刀工のひとりである。 |
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備考: 無鑑査 本間薫山先生鞘書 「河内国平於奥吉野昭和五十三年六月十六日 現代刀中出色之 昭和五十六戊午年葉月 薫山誌(花押)」 |