清高

保存刀剣 NBTHK Hozon Paper

No.A00178

白鞘  銀着一重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 76.3cm  (2尺5寸2分) 反り : 1.3cm  (4分)

元幅 : 3.3cm 先幅 : 2.5cm 元重 : 0.8cm 先重 : 0.6cm

登録証

県教育委員会

昭和32年01月25日

: 長門国 (山口県-北西部)

時代 : 江戸時代末期 文久3年 1863年

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀剣鑑定書

平成22年01月29日

於江府源清高像之

文久三年八月日

形状

 

刃文

 

帽子

彫物

鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、磨上げながらも長寸にて、反り浅くつき、中鋒のびごころの如何にも幕末期に流行した勤王刀姿となる。

板目に杢交じり、やや流れ、地沸細かにつく。

互の目に丁子交じり、角張った刃・尖りごころの刃など交じり、乱れ、足入り、匂本位に小沸つき、砂流しかかる。

乱れ込み、小丸に返る。

表裏に棒樋を掻き流す。

磨上げ(約4p)、先切、鑢目筋違、目釘孔二。

説明

 作者の清高は、二王一派の末裔と伝え、一説に幕末の名工:山浦清麿が長州に行った折りの弟子との説がある。本作も一見すると山浦一門の栗原信秀、鈴木正雄らの作風を想わせる出来であり、覇気が満ちている。銘振りも大振りに堂々と切っており面白い。清高の作品は極めて少なく、短刀をわずかにみる程度であり、刀の作品はほとんど見ない。ともあれ、清高と山浦清麿との関係は、ほぼ間違いなくあったと想われる。文久三年の制作にもかかわらず磨上げられており、余程に大切にされたものであろうか。元の状態に戻せば二尺六寸(約80p)を超える豪刀であったことがわかる。古研ぎのままの状態であるが、興味深い一振りである。

備考

古研ぎのため、部分的に小傷・ヒケがみられます。

清高1
清高2
清高3
清高4

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