水心子正次

保存刀剣 NBTHK Hozon Paper

No.A00153

(附) 黒呂色塗うねり刻鞘小サ刀拵

白鞘  赤銅着一重時代ハバキ

     売 約 済

刃長 : 28.5cm  (9寸4分) 反り : 内反り

元幅 : 2.4cm 元重 : 0.9cm

登録証

東京都教育委員会

昭和26年03月31日

: 武蔵国 (東京都・埼玉県・神奈川-東部)

時代 : 江戸時代後期 安政五年 1858年

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀剣鑑定書

平成20年03月19日

水心子正次(花押)

安政五年二月日

形状

刃文

 

帽子

彫物

平造、庵棟、身幅尋常、重ね厚く、無反りやや内反りごころ、中鋒となる。

小板目肌よくつみ、地沸微塵につき、地景入り、精美な肌合いとなる。

小互の目を主調に、小丁子風の刃・尖りごころの刃・片落ち互の目など交じり、足入り、総体に逆がかり、匂深く、小沸よくつき、金筋小さく入り、砂流しかかる。

直ぐに小丸に返り、先掃きかける。

表裏、乱れ込み、表は丸に、裏は尖って返り、先掃きかける。

生ぶ、先栗尻、鑢目筋違に化粧つく、目釘孔一(上部:素銅埋)。

金具

縁頭

小柄

割笄

黒石目地腰刻鞘脇指拵 総長 : 46.8cm

緋色銅磨地、無銘

長さ:10.2cm

高さ:5.3cm 幅:4.3cm

高さ:3.9cm 幅:2.3cm

高さ:7.3cm 幅:1.2cm

高さ:16.5cm 幅:0.8cm

説明

水心子正次は、川部北司といい、大慶直胤に師事し、師の女婿となったと伝え、また一説には、二代:水心子正秀(白熊入道)の子ともいう。正次は水心子の号を用いており、このことからすれば、彼が実質的に川部家三代目を継承したことは明らかである。正次は下谷御徒町に住して作刀生活を送り、万延元年三月十一日に没したと伝える。作風は水心子流よりも銘字に至るまで全く直胤流であり、相州伝と備前伝が得意である。

本作は、平造りの堂々とした体配に、地鉄は、小板目肌が叩き摘めたように精美ではあるものの無地風とはならず、地沸が厚くつき、地景が幾分太く入る。刃文は、片落ち互の目を焼き、匂口が明るく冴え、刃中が細かに働いている。備前長船の古作、中でも三代:景光をねらったものであろう。大慶直胤・次郎太郎直勝に優るとも劣らぬ同工の技倆の高さが窺える優品である。

製作当時とものと推察される緋色銅の一作金具でまとめられた黒呂色塗うねり刻鞘小サ刀拵も状態が良く、作品の品格をより高いものとしている。

 

備考

新々刀 上作。

 

上研磨済み

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