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No. A00118 |
白鞘 金着二重ハバキ |
売約済 |
刃長 : 71.5cm (2尺3寸5分強) 反り : 2.8cm (9分) 元幅 : 3.2cm 先幅 : 2.4cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.5cm |
登録証 : 東京都教育委員会 昭和45年04月02日 |
国 : 東京都 時代 : 現代 昭和45年 1970年 |
鑑定書 :
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銘 : 高野政賢作 昭和四十五年三月日 |
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形状 : 鍛 : 刃文 :
帽子 : 茎 : 鎬造、庵棟、身幅やや広めに、重ね厚く、先反り強くつき、中鋒延びる。 板目、杢交じり、処々柾がかり、地沸つき、地景入る。 中直刃を基調に、小互の目交じり、足・葉よく入り、匂勝ちにわずかに小沸つき、細かに砂流しかかる。 直ぐ調に、小丸に短く返り、先掃きかける。 生ぶ、目釘孔一、先入山形、鑢目切。 |
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説明 : 本名:高野賢一、刀匠名:高野政賢という。東京都青梅市に住す。昭和17年、酒井一貫斎繁政氏の門人となり、刀剣鍛錬法を学び、終戦を迎える。その後、刀剣研磨師:平島七万三氏に入門し、刀剣研磨を習得する。昭和36年1月、再度、酒井一貫斎繁政氏の助手として刀剣鍛錬を研究する。酒井一貫斎繁政氏は華麗な備前伝を得意とするが、高野賢一氏も師と同じく備前伝が上手である。第4・5・6回 (公)日本美術刀剣保存協会 新作名刀展に入選する。 この刀は、比較的に身幅があり、重ねが厚く、先反りが強くつき、中鋒の延びた室町後期の姿を写している。刃文は、直刃を基調に小互の目を交え、足・葉がよく入り、室町後期の備前伝、就中、与三左衛門尉祐定や五郎左衛門尉清光を狙ったものであろう。姿・刃文ともに忠実に写しており成功している。地鉄に古鉄を交ぜるというが、本作も地鉄の処々に光の強い地景がみられるのは、その為であろうか。地刃ともに健全な一振りである。 |