平安城長吉

保存刀剣 NBTHK Hozon Paper

No. A00111

白鞘

  売約済

刃長 : 30.5cm  (1尺強) 反り : 0.0cm  (0分)

元幅 : 2.1cm 元重 : 0.8cm 先重 : 0.6cm

登録証

神奈川県教育委員会

平成17年07月15日

: 山城国 (京都府-南部)

時代 : 室町時代中期 延徳頃 1489-1491年頃

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀剣鑑定書

平成17年07月15日

長吉作(平安城)

形状

刃文

 

帽子

彫物

平三角造、塩首(けらくび)長い。

板目流れて、地沸細かによくつき、地景入り、白けごころがある。

中直刃浅くのたれ、小沸つき、刃縁肌にからみて砂流し・喰違刃・二重刃・打ちのけなどさかんにかかる。

たるみ込み、先掃きかけ、返り深く焼下げ、鎬にかかる。

平地中央に太樋を丸留する。

生ぶ、先切、鑢目勝手下がり、目釘孔一。

説明

平安城長吉は三条吉則と並び室町期の山城鍛冶を代表する刀工である。彼の作域は広く、古来密接な関係があったと目される伊勢の村正に近接した出来のもの、末関の風を見せたもの、同国の先達長谷部派の皆焼に私淑した出来等があり、作例も刀・短刀・槍と多岐に亘り、また刀身彫刻も巧みである。

この槍は、刃中の働きが見事であり、室町時代における槍の特徴の一つである塩首(けらくび)が長めとなった姿形も美しい。保存状態も良好であり、塩首の下部には刀の刃を受けたと思われる古傷があり、この槍の歴戦を物語っている。戦国時代の名だたる武将の所有であった思いのする名槍である。

古くから、名槍の一つに数えられている黒田長政使用の「一国長吉」の槍がある。この作者が平安城長吉で本槍と同人である。平安城長吉は室町期の槍の製作者として特に有名な一人であり、他に村正をはじめとする千子一派、義助など島田一派、金房一派などがあげられる。

備考

末古刀 上々作。

 

塩首の下部に刀の刃を受けたと思われる古傷があります。

平安城長吉1
平安城長吉2

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