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No. A00091 |
白鞘 銀無垢太刀ハバキ |
売約済 |
刃長 : 82.0cm (2尺7寸強) 反り : 3.0cm (9分強) 元幅 : 3.1cm 先幅 : 2.2cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.45cm |
登録証 : 埼玉県教育委員会 昭和41年06月23日 |
国 : 埼玉県 時代 : 現代 昭和41年頃 1966年頃 |
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銘 : 寿王直弘造 為笠井保成君所持 |
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形状 :
鍛 : 刃文 :
帽子 : 彫物 : 茎 : 鎬造、庵棟、身幅やや広めに、重ね厚く、長寸にて腰反り高く、猪首鋒の優美な太刀姿。 小板目肌よくつみ、地沸つく。 丁子乱れ、互の目・小互の目など交じり、足入り、華やかにして、匂本位に処々小沸つき、物打ち辺、及び下半に飛焼きなど交え、一段と華やかとなる。 焼深く、小丸となり、先掃きかける。 表裏に棒樋を丸留。 生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一。 |
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説明 : 三代:直弘は、本名を柳川昌喜と称し、明治43年に二代:直弘である柳川才次郎の子として生まれる。昭和3年、父より刀鍛冶を継承する。戦後:昭和30年より鍛刀を再開し、平成6年9月に87才に没す。埼玉県入間市高倉住。「直弘造」「寿王武州高倉住人直弘造」「武州高倉住天寿直弘以古古法」などと銘す。四代:直弘(松原英一氏、埼玉県大宮在住)の談によれば、師は非常に温厚な方で絵画・書道にも造詣が深かったという。 この太刀は、製作年紀は無いが登録証が昭和41年に交付されており、その頃に作られた一振りと思量される。直弘が52才頃の円熟期を向かえた作品である。 為銘の、「笠井保成」なる人物の所持銘のものが数振り現存しており、この人物は直弘の良き後援者の一人であったと推察される。 本作は、長寸にて反りの深い、堂々たる太刀姿に、華やかな丁子乱れを焼いた鎌倉中期の福岡一文字をねらった入念作の一振りである。 |
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直弘の系図 : 田子駿河守正広 (文久-陸奥国) 初代:直弘 士野直孝 二代:直弘 柳川才次郎 三代:直弘 柳川昌喜 四代:直弘 松原英一 (埼玉県大宮在住) |
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備考 : 古研ぎの為、わずかに刃先、及び、棟・ハバキ元などに小錆がみられます。 鞘にテープの跡があります。 |