肥前守重則

保存刀剣 NBTHK Hozon Paper

No. A00090

白鞘 銀無垢二重ハバキ

      売 約 済

刃長 : 70.2cm  (2尺3寸2分) 反り : 2.0cm  (6分半)

元幅 : 3.0cm 先幅 : 2.1cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.5cm

登録証

東京都教育委員会

平成05年02月16日

: 武蔵国 (東京都・埼玉県・神奈川-東部)

時代 : 江戸時代中期 貞享頃 1684-1687年頃

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀剣鑑定書

平成13年07月30日

肥前守藤原重則

形状

 

刃文

 

 

帽子

鎬造、庵棟、身幅尋常にて、重ねやや厚く、元先の幅差少しくつき、反り頃合にて、中鋒となり、総体に平肉が豊かにつき、重量感がある。

小板目肌つみ、地沸処々厚くつき、地景入る。

大互の目乱れ、尖り刃・箱がかった刃・矢筈風の刃など交じり、鎬地近くまで焼幅広く、華やかとなり、足・葉よく入り、沸よくつき、処々荒沸となり、砂流しかかり、湯走り・二重刃など交じり、鎬地・棟をさかんに焼く。

焼き深く、一枚風にて、総体に掃きかけ、返り深く焼き下げて、棟焼きに繋がる。

生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目表:鷹の羽、裏勝手下がり、目釘孔一。

説明

銘鑑によれば、肥前守重則は本国美濃、貞享頃、武蔵とある。

作風的には、重量感のある体配、沸出来の焼きの高い大互の目乱れ、矢筈刃、尖り刃などは尾張新刀に共通するところであるが、茎の鑢目の表は鷹の羽であり、やはり美濃国出身の刀工であるところが頷ける。江戸時代中期ともなると、諸国より江戸を目指して、数多くの刀工が集まったが、重則もその一人と思われる。ともあれ、有名刀工ではないものの、真面目な出来の楽しんでいただける一振りである。

備考

数カ所に石気があります。

肥前守重則1
肥前守重則2
肥前守重則3

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