河内国平

無鑑査 Mukansa

No.A00077

白鞘  金無垢太刀ハバキ

(附) 金梨地塗菊桐紋蒔絵鞘糸巻太刀拵

     売 約 済

刃長 : 71.5cm  (2尺3寸5分半) 反り : 2.4cm  (7分半)

元幅 : 2.7cm 先幅 : 1.6cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.45cm

登録証

東京都教育委員会

平成20年04月01日

: 奈良県

時代 : 現代 平成五年 1993年

鑑定書

 

前矩国友 国平製之

平成五年五月十一日

形状

 

刃文

帽子

彫物

鎬造、三ツ棟、身幅やや細く、元先の幅差つき、反り高く、先にいって伏しごころとなり、小鋒に結ぶ。

板目、総じて柾がかり、処々流れごころとなり、地沸つき、地景入る。

直刃を基調に小互の目交じり、小足入り、小沸つき、砂流し細かにかかる。

直ぐに小丸に品よく返り、先掃きかける。

佩表:腰元に細い腰樋を掻流した「忘れ樋」がある。

生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔二。

金具

金梨地塗菊桐紋蒔絵鞘糸巻太刀拵 総長 : 104.0cm

菊桐紋図、赤銅魚子地、高彫、象嵌色絵、無銘

高さ:8.3cm 幅:7.9cm 厚さ:0.8cm

長さ:23.4cm

説明

河内国平刀匠は、本名を道雄といい、昭和16年、第十四代刀匠:河内守国助の次男として大阪に生まれる。昭和41年、関西大学卒業後、人間国宝:宮入昭平刀匠に師事し「相州伝」を習う。昭和47年、独立。奈良県東吉野村に鍛刀場を開設する。昭和59年、人間国宝:隅谷正峯刀匠に入門し、「備前伝」を習う。昭和62年、(公)日本美術刀剣保存協会の無鑑査認定を受ける。平成7年、刀剣製作古法「大和伝」を修得する。伊勢神宮式年遷宮太刀製作、鋳造七支刀を復元など。

指導者としても、高見太郎国一氏、清田次郎国悦氏、藤田三郎国宗氏、石田四郎国壽氏、宇戸五郎国之氏、小宮六郎国天氏と多くの優秀な刀匠を育成する。また、刀剣界きっての書家としても知られている。著書に「刀匠が教える日本刀の魅力」がある。

HPはこちらをご参考ください。河内国平公式サイト「無玄関」

本作は、山城鍛冶を代表する名工:粟田口国友を写した優品である。優美な太刀姿に、直刃を焼いた山城伝に、粟田口派にままみられる佩表:腰元に細い腰樋を掻流した「忘れ樋」がある。銘文に「前矩国友」とあるように、「矩」とは「基準となるもの」という意味があり、先人:粟田口国友に倣ったことをあらわしている。

付随する金梨地塗菊桐紋蒔絵鞘糸巻太刀拵は拵下地、塗り、総金具とも、今から40〜50年前に製作されたものであり、入念な仕上がりとなっている。

備考

佩裏:平地の中程に二カ所小さな傷があります。

<受賞作品>

昭和50年 佐藤栄作名誉会長賞

昭和53年 毎日新聞社賞

昭和54年 最高賞高松宮賞(大阪市立博物館蔵)

昭和55年 薫山賞

昭和56年 薫山賞

昭和58年 全日本刀匠会会長賞

昭和61年 日本美術刀剣保存協会会長賞 昭和62年 文化庁長官賞

昭和63年 以後無鑑査出品19回以上

河内国平1
河内国平2
河内国平3
河内国平4
河内国平5
河内国平6
河内国平7
河内国平8
河内国平9
河内国平11
河内国平12
河内国平13
河内国平14
河内国平15
河内国平16
河内国平17
河内国平19
河内国平20
河内国平10

刀剣や刀の販売なら日本刀販売専門店つるぎの屋のTOPページに戻る