保存刀剣 NBTHK Hozon Paper |
No.A00054 |
(附) 黒呂色塗霰螺鈿塗鞘小サ刀拵 白鞘 金着一重ハバキ |
売 約 済 |
刃長 : 30.2cm (9寸9分半) 反り : 0.4cm (1分) 元幅 : 2.7cm 元重 : 0.6cm |
登録証 : 東京都教育委員会 昭和31年09月11日 |
国 : 美濃国 (岐阜県-南部) 時代 : 室町時代後期 天正頃 1573-1593年頃 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 平成20年01月28日 |
銘 : 大道作 |
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形状 : 鍛 :
刃文 :
帽子 : 彫物 : 茎 : 平造、庵棟、寸延び、浅く反りつく。 板目に、杢を交え、刃寄り柾がかり、総体に肌立ちて、地沸つき、地景入り、白け映りたつ。 尖り刃を主調に互の目・小互の目交じり、足入り、匂本位に小沸よくつき、砂流しさかんにかかる。 直ぐ調に大丸に返り、先掃きかける。 表裏に刀樋を掻き流す。 生ぶ、先栗尻、鑢目檜垣、目釘孔二。 |
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拵 : 鐔 :
柄 : 縁頭 :
目貫 : 小柄 : 栗型 : 裏瓦 : 返角 : 黒呂色塗霰螺鈿塗鞘小サ刀拵 総長 : 50.6cm 鶴丸透、変わり形、赤銅地、地透、江府住利政 高さ:6.4cm 幅:5.8cm 厚さ:0.5cm 白鮫着、青錆色糸菱巻。長さ:13.2cm 若松図、赤銅魚子地、金・銀象嵌色絵、無銘(古金工) 高さ:3.7cm 幅:2.1cm 三日月図、銀地容彫、無銘 薄図、赤銅魚子地、金・銀象嵌色絵、無銘(古金工) 藤花図、山金地、金象嵌色絵、無銘(古金工) 藤花図、山金地、金象嵌色絵、無銘(古金工) 藤花図、山金地、金象嵌色絵、無銘(古金工) |
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説明 : 室町末期から新刀期にかけて、美濃には大道を名のる鍛冶が数工いる。中でも陸奥守大道は有名で、経眼する年紀には天正2、4、13、18年がある。また、三品派の祖として伊賀守金道、越後守金道、丹波守吉道、越中守正俊の四兄弟の父としても広く知られている。 大道は、関室屋兼在系の刀工と伝え、初銘を兼道と切り、はじめ関の地で鍛刀する。永禄12年、正親町天皇より「大」の字を賜り、「兼道」より「大道」と改める。その頃の銘文に「大兼道」「陸奥守大兼道」と切ったものがみられ、「陸奥守」も同時期に受領したものと推察される。後に、岐阜に移り、天正18年頃、堀川国広が関東へ下向の際、濃州岐阜の地で大道と合作した「濃州岐阜住大道 信濃守国広」の銘文の鍛刀が遺されており、両者の交流が窺い知れる。文禄2年頃、四人の子供とともに上洛し、その後は山城の地に定住し鍛刀する。 本作は、地鉄の刃寄りは柾となり、白け映りがたち、刃文は小互の目に尖り刃・角張る刃などを交え、匂勝ちに、砂流しがよくかかった室町末期の美濃伝の典型であり、大道の一作風をよく示した優品である。 |
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備考 : 末古刀 中上作。
上部に一ヶ所わずかに刃まくれがあります。 |